「どうして音楽室には音楽家の肖像画があるの?」

2018/12/15 06:11 Written by ナリナリ編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


12月14日に放送されたバラエティ番組「チコちゃんに叱られる!」(NHK総合)で、視聴者から「どうして音楽室には(音楽家の)肖像画があるのか」という質問が寄せられ、答える一幕があった。

「ベートーヴェンの目が動いた!」「バッハっておばちゃんパーマみたい」「滝廉太郎ってあだ名の子いたよね」と、様々な話のネタになることが多い音楽室の肖像画だが、番組による答えは「楽器のおまけだったから」というもの。

全音楽譜出版社の元社員・佐藤一さんによると、昭和30年頃に楽器を買ってもらうため、楽器のおまけとして音楽家の肖像画が描かれたカレンダーを配布したことが発端だという。

出版社であることからカレンダー作りのノウハウがあり、当時の日本では作曲家の名前や曲は伝わっていたものの、作曲家の顔が分かるものはあまり出回っていなかったため、佐藤さんの義父で画家の大貫松三さんに描いてもらうことに。

最初のカレンダーはベートーヴェンの肖像画だったが、大好評だったことから、その後、毎年作曲家の肖像画を変えてカレンダーをおまけとして配布。音楽教師たちはこのおまけを大変喜び、カレンダーの日付部分を切って肖像画の部分を音楽室に貼っていったという。

さらに当時の文部省が作曲家の肖像画を音楽の教材に加えたため、大貫さんの描いた肖像画は全国の音楽室へと広まり、現在も全音楽譜出版社で画集として販売されていると番組で説明された。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.