ニコール・キッドマンの新作映画「デストロイヤー」の撮影現場に、本物の銃を持った男が乱入したことがあったという。
ニコールはカリン・クサマがメガホンを執る同作で、かつてギャングに潜入捜査し、悲劇的な結果を迎えてしまった事件に再び関わることになったロサンゼルス市警のエリン・ベル刑事を演じているが、ある日撮影をロサンゼルスの犯罪多発地域で行っていたところ、銃を持った男が現れ、キャストもスタッフもパニックに陥ってしまったことがあったそうだ。
ニコールはオブザーバー紙にこう語っている。
「予算に余裕がなかったから、毎日長時間の撮影をしたの。湿っていて、寒くて、ロサンゼルスで最悪の場所だったわね。一度、現場に銃を持った人が現れて、一旦撮影が止まったことがあったわ。皆、『伏せろ!伏せてろ』って叫んでいたわ。私は銃を持って伏せていたから、『もしこの人が誰かを撃つとしたら、大きな銃を持って伏せている私だろうな』って思ったわ。かなり緊迫した状況だった」
セバスチャン・スタンやタチアナ・マスラニーらと共演する同作への出演理由として、ニコールは2005年作「イーオン・フラックス」や2009年作「ジェニファーズ・ボディ」などの作品を手がけたクサマ監督を支援したかったそうで、「出演することで、女性監督をサポートしたかった。彼女は若くもないし、それなりに苦労もしてきた。女優にとっても最近チャンスが増えつつあるわ」と続けた。