卓球の福原愛が引退表明「やり切った、頑張り抜いた」

2018/10/21 20:47 Written by Narinari.com編集部

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卓球の福原愛(29歳)が10月21日、公式ブログを更新し、競技生活からの引退を発表した。

21日付けのエントリー「競技活動についてのご報告です。」では、まず、「Tリーグの開幕が近づき、私も今までとは違う立場で卓球と向き合うようになり、色々と考えることも多くなりましたが、最近ようやく自分の中で答えが見つかりました」「私は選手としての立場を、ここで一区切りつけることを決意しました」とファンに報告。

3歳から卓球を始め、約26年間にわたって競技生活を続けてきた福原は、「とてもおこがましく身勝手かも知れませんが……これまでの私は、これからも卓球界を引っ張っていくため、子育てをしながら競技を続ける必要がある」と考えていたという。

そして「結婚する際、家庭としての軸を作りたい、そしてまた選手としての軸に戻ってきます、そして後輩のために新しい道を作っていきたい、と話したのを覚えております」と振り返りつつ、2016年のリオ五輪からの2年間に「次世代の選手達が大きな成長を遂げ、日本の卓球界全体が以前より盛り上がってきました。とても嬉しく感じるのと同時に、知らない内に私自身で勝手に感じていた肩の重みが、すっと抜けるような感覚があり、私が選手としてできることはやり切った、頑張り抜いた、という思いが強くなり、自分が選手としての立場でやるべき使命は果たせたかな、と感じるようになりました」と、心境に変化があったことを告白した。

現在は「もう私が選手として卓球界を引っ張っていかなくても大丈夫、後輩たちがさらに飛躍し、日本代表として頑張ってほしい、という想いです」とのこと。

そのため、今後は「この二年間、色々な立場を経験する中で、選手としての立場で後輩たちに新しい道を作ることよりも、別な形で携わることにより、これまで以上に若い世代が成長しやすい環境を作るなど、私が卓球界、スポーツ界に貢献していけるのでは、と考えています」とつづっている。

ただ、「私は生涯卓球人なので、卓球という軸がぶれることは一生ありません。コートから離れて更に卓球が好きになった気がします」と卓球への思いも吐露し、「これからは選手とは別な立場で、これまで支え続けてくれた皆様に、卓球を通して恩返しをしていきたいです」とつづった。

そして「卓球以外のことをほとんど経験したことがないので、皆様にご迷惑やご心配をおかけすることもあるかと思いますが、一歩ずつ前に、自分らしく、人生を終える時に今日のようにやりきった、と思えるような日々を過ごせるよう、これから邁進していきます。そして人の役に立ち、必要とされる中身のある人間を目指してまいります」「また選手としてプレーしているところを観たい、と言ってくださった皆様、ご期待に添えられず申し訳ありません。皆様からいただいた言葉を胸に、次のステップへ進もうと思います。これまで温かく応援していただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします!」と報告をまとめた。

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