女優のソフィア・ブッシュ(35歳)は、昨今の映画業界に見られるスーパーヒーローブームが、「Mr.インクレディブル」に起因するところもあると見ているようだ。
シリーズ第2弾「インクレディブル・ファミリー」で、空間を操る力を持つヴォイド役の声を務めているソフィアは、2004年のオリジナル作がもっと評価されるべきだとの見方を示した。
「正直言って、『Mr.インクレディブル』がこの風潮を生み出したんじゃないかって思ってしまう自分がいるの」
「こういう映画の楽しさに気づいたり、実生活のテーマをいかに取り込めるか、そしてそこにスーパーヒーローや特殊能力、アクションシーンという素晴らしいエンターテイメントを次々と追加できることにね」
「だから今マーベルの世界を見ると、『あら、そういうこと』って気がしちゃうわ」
そして、スクリーン上ではスーパーヒーローとしてのヴォイドの姿しか描かれないものの、私生活がどんなものかについても考えたそうで、コライダーとのインタビューに次のように語っている。
「平等を求める活動家として、自分が学んだことについて考えてみたの」
「LGBTQコミュニティにいる敬遠や疎外感を味わった多くの若者たちや、人種や性別によって同じ経験をした人たちが、エンターテイメントの世界でお手本とできる人がどれほどいたかってことを考えたわ」
「彼らにはお手本的存在や、『良くなってきてる』って言ってくれる人がいる。オクラホマのゲイの若い男の子から聞いた話が忘れられないの。子供の頃に『ふたりは友達? ウィル&グレイス』を見て、自分の人生は大丈夫だと思わせてくれたって。子供ながらに周囲からはあまり受け入れられず、ずっとそんなことが続くように思っていたところに、そういう例を見ることができたって」
「現実やその手の話をヴォイドにも考えたの。人とは異なり、本当の自分を隠し、自分の人生について本当の姿を誰にも話すことが出来ない若い女性という彼女をね。そして抑えなくてはいけないこういう力や魔法を持っているっていうところもね」