北川景子で「スマホを落としただけなのに」映画化

2018/06/04 10:27 Written by Narinari.com編集部

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昨年4月に「このミステリーがすごい!」大賞シリーズから発売された宝島社文庫「スマホを落としただけなのに」の映画化が決定した。主人公の稲葉麻美役を女優・北川景子が演じ、そのほかにも豪華キャストが出演。監督は「リング」シリーズを手掛けた中田秀夫監督が務める。2018年11月2日公開予定。

本作は、主人公・麻美の彼氏が落としたスマートフォンが“連続殺人鬼で狡猾なハッカー”である男に拾われたことをきっかけに、その男に気に入られてしまった麻美が、身近なSNSやインターネットで監視され、追い詰められていくミステリー作品。

スピーディな展開と圧倒的な描写力で、現代の日常生活に潜む恐怖を描いており、発売直後から話題を呼び、映画化のオファーが各社から殺到した。また、今年のカンヌ国際映画祭のマーケットに出品したところ、撮影前にもかかわらず、すでにアジア圏を中心に32社から問い合わせが寄せられ、韓国でのリメイク企画も決定している。

本書は、宝島社が主催するミステリー&エンターテインメントの新人賞、第15回「このミステリーがすごい!」大賞の応募作品の中から“隠し玉”として刊行。デビュー作では異例の発売から2か月で10万部を突破、現在15万部を記録している。

著者の志駕晃(しが・あきら)氏は現在、ニッポン放送にエンターテインメント開発局長として勤務しており、これまでに「オールナイトニッポン」など様々なラジオ番組を作ってきた、元ディレクターでもある。


☆「このミステリーがすごい!」大賞の“隠し玉”とは…

受賞には及ばなかったものの、ベストセラーになる可能性を秘めているものを発掘し、刊行しているシリーズ。過去にも「死亡フラグが立ちました!」「もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ」などのヒット作品を刊行しており、「珈琲店タレーランの事件簿」は、シリーズ累計227万部を突破しベストセラーとなるなど、人気作を世に送り出してきた。


☆著者・志駕晃氏コメント

殺人事件に巻き込まれる経験をした人は滅多にいませんが、スマホを落とした経験は誰にでもあるでしょう。しかしそのスマホを拾ったのが、悪意をもった天才クラッカーだったら……。

この「スマホを落としただけなのに」は、私自身、酔っ払ってスマホを落とし、誰にも連絡が取れず四苦八苦した経験から生まれたサイバーミステリーです。運よく出版化にこぎつけたと思ったら、僅か1年半で映画化となり、さらに密かにこの人ならばと思っていた北川景子さんにまさか本当に主演してもらえるとは……。スマホを落としただけなのに、その後の夢のような展開にただただ驚いています。

しかし普通はスマホを落とすと、データの流出やSNSのなりすましなど、とっても怖い目にあいますので、この映画を見てセキュリティを強化してください。絶対に、参考になるはずです。なにしろこれは、誰にでも起こりうるミステリーですから。


☆北川景子 コメント

この映画のオファーをいただいたとき、まず最初にタイトルが目に飛び込んできました。自分自身ではなく、恋人がスマホを落としたことから、自分自身の過去、個人情報、SNSのアカウント情報、写真などが次々と流出し、人生が変わってしまう不運な主人公を絶対に演じたいと思いました。

スマホやSNSのセキュリティ管理は、きちんとしているつもりでも、どこに落とし穴があるか分からない…。でも、本当の人と人の絆や愛は、スマホを通じてではなく、心で通じ合うものだというのが、この作品のテーマだと思っています。

中田監督とは初めてご一緒しますが、脚本に対する私の質問のひとつひとつに丁寧に答えてくださり、中田さんと一緒に映画を作れるならとても安心だと思いました。普通のカップルの普通の日常が、ただスマホを落としただけで一変してしまう…。そんなスリリングな部分と、日常のシーンとのコントラストに配慮しながら丁寧に作っていきたいと思います。良い作品を作れるよう頑張ります。


☆中田秀夫監督 コメント

「スマホを落としただけなのに」は、この原作の題名にまずはヤラレました。現代人(ほぼ世界中の人々)が「最も身近な相棒」をうっかりどこかに置き忘れただけで、「いったいどこまでの目に遭うの?」と誰もが関心を持つテーマで、エンターテインメントの題材としても大きな可能性を感じます。

「出口なしの現代の迷宮」にあっという間に引きずり込まれていくヒロインたちに、思いきり感情移入しながら観てもらえる作品に仕上げたいと思います。

一方、ヒロインを北川景子さんに演じていただくことで、状況は最悪なのだけれど、同時に、洗練され、どこか優雅なテイストを持つ、ミステリーにしたいと思っています。そういう意味で、おこがましいですが、「ライバルはヒッチコック」を胸に、撮影に挑みます。

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