米スタバが導入する“ストロー不要のフタ”

2018/05/31 09:40 Written by Narinari.com編集部

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自然界では分解されず、蓄積されていくだけの廃棄プラスチック。その環境に与える影響は、年間800万トンのプラスチックが海に垂れ流し状態……と聞いただけで、決して小さいものではないことがわかります。海に浮かぶプラスチック製品を、餌のクラゲなどと間違えて誤飲してしまったり、はたまた不意に吸い込んで取れなくなってしまったという海洋生物の報告もあります。

プラスチックにおける環境汚染を少しでも少なくするために、いま、欧米では「プラスチック製のストローを無くそう」という運動が盛んになっています。ストローはその小ささからリサイクルされにくく、そのままゴミの埋め立て地に運ばれたり、ポイ捨てされてしまうことが多いそうです。そのため欧米ではストロー廃止を法律で定める地域も出始めています。

米大手のスターバックスでも最近、「冷たい飲み物をストローを使わないで飲める」カップの蓋を導入しています。もともとは特定ドリンクの「上に浮いているふわふわのフォームも一緒に楽しめるように」と開発提供された吸い口付きの蓋なのですが、これを使えば暖かい飲み物と同様、直接カップから飲み物を頂くというスタイルになり、ストローを使う必要がありません。そこで、米スターバックスでは、お客さんがどんな冷たいドリンクを注文した場合でも、この吸い口付き蓋にしますか?と聞くようになったのだとか。

米スターバックスでは現在、この新しい蓋はオプションとして提供するスタイルのようですが、近い将来にはストローを挿して飲む蓋を全て廃止し、この蓋に移行することも十分にあり得ます。もちろん、この蓋自体もプラスチック製ですし、個人個人がキチンとリサイクル品として正しく分別廃棄しなければ意味がありません。それでも「ストローを使わない」と意識することで、プラスチック製品全般における環境汚染に焦点を当てるのは、良い心がけではないでしょうか。

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