1分1000円で時間売る“メンズ地下アイドル”の実態

2018/05/08 00:18 Written by Narinari.com編集部

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5月6日のバラエティ番組「給与明細」(AbemaTV)で、“メンズ地下アイドル”の実態に迫る内容が放送された。

いま、一部の女性の間でファンが急増しているという新しいアイドル“メンズ地下アイドル”。それは大手事務所に所属せず、劇場ライブを中心に活動する男性アイドルのことで、番組は“メンズ地下アイドル”のマネージャーとプロデュースをしている男性に接触し、インタビューを敢行した。

インタビューの中でその男性は「1つのグループで、月収数千万とか普通にあるところはある。要は、接触のできるジャニーズみたいな。歌があって、特典会がある。写真を撮れば撮るほど、お金を積めば積むほど、その推しの子と一緒にいられる。そのためにファンは、それぞれ働いて頑張っている。ライブのパフォーマンスと言うよりは、特典会でどれだけ稼ぐか」と話し、その実態を暴くため、スタッフはさっそく、東京・大久保で開催している“メンズ地下アイドル”のライブ会場へと向かった。

会場にいた“メンズ地下アイドル”のファンは、会社員、アパレル関係、学生など、ほとんどが20代。今回のライブイベントは13組のアイドルグループが出演する合同ライブで、午後5時から9時まで4時間にわたり行われた。

午後9時、13組すべてのライブが終了。しかし、ファンは誰も帰る様子がない。多くのファンが、これから始まる「特典会」を目当てに待っているからだ。その数、およそ300人。「特典会」とはアイドルがライブ終了後に、ファンと握手や撮影会を行うミニイベントのこと。写真撮影は1分間で1枚1000円。“メンズ地下アイドル”たちは1分1000円で時間を売り、それをファンが買う。ファンは、その至福の時間を過ごすためライブへと足を運ぶのだ。

中には何度も列に並び直し、1分間の逢引きを繰り返し楽しむファンの姿も。「いったい月にいくら使うのか?」とファンに話を聞くと、「月に30万円」「月に50万円くらい」、中には“メンズ地下アイドル”につぎ込むために「パパ活」をしているファンもいた。

続いて、当事者である“メンズ地下アイドル”に話を聞くことに。「(大手の芸能事務所は)年齢的に弾かれる事が多かった。アイドルをやりたいと思ったのが遅かったので、地下にきました。武道館をファンで埋めたいです。武道館に立つ事より、埋める事を頑張りたい」と想いを語った。

大盛況の「特典会」が終わった会場では、この日の売り上げ集計が行われていた。先ほど話を聞いた“メンズ地下アイドル”のグループは「写真が95枚だったので、9万5千円」と、1時間の間に、メンバー5人で9万5千円の売り上げ。このグループは4月だけでも月に19本のイベントを行っていたので、単純計算で月に180万5千円を稼いでいることに。さらにライブチケット代などを含めると、約200万円以上を稼ぎ出しているようだった。


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