“スパイディ”トム・ホランドのヒーロー像

2018/05/02 13:42 Written by Narinari.com編集部

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トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドからマーベルの人気ヒーロー、スパイダーマン(ピーター・パーカー)を受け継いだトム・ホランド。4月27日に公開された「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ)でも、トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドとは異なる雰囲気のピーター・パーカーを演じ、女性を虜にするような“カッコ可愛い”ぶりをいかんなく見せつけているが、そんな“若きヒーロー”が考える本物のヒーローとは一体どのような人物なのか。プロモーションのために来日した本人に直接話をうかがった。

――ようこそ日本へ。まずは日本の印象について一言いただけますか?

トム・ホランド(以下 トム):僕は2回目の来日なんだけれど、前回も楽しんだけれど、今回は地方のほうに行ったり、素晴らしい人たちにも出会えたりしてより楽しませてもらっているね。京都に行ってお寺や神社を見学したり、和食もいろいろと食べさせてもらったり。

――お気に入りの和食はありました?

トム:鉄板焼きはとても美味しかった。あと、美味しいお寿司も食べられたし、あと初めて口にした食べ物も美味しかったね。トロやしゃぶしゃぶを食べるのは初めてだったんだけどホント美味しかった。

――スペシャル・ファンミーティングに参加されましたが、どのような感想を持たれましたか?

トム:アメイジング! 本当にファンのみんなと直接交流を持てるというのは素晴らしいことなんだ。実際にみんなの意見を聞いたり、興奮や熱狂が感じられたりしてとても良かった。(アンソニー・ルッソ)監督が次の作品(来年公開予定の「アベンジャーズ4」)で日本がフィーチャーされるって言っていたし、ファンのみんなと一緒にフッテージ映像を観たりもできたし。日本のファンはホント礼儀正しくて、優しい人が多いね。

――今作に登場するピーターはどのように進化しているのでしょうか?

トム:この映画のピーターの面白いところは、彼はかなり成長しているというのに、トニー・スタークの方が、彼がそれほど成長することについて、心の準備ができていないところなんだ。だからピーターはトニー・スタークにかなりの疑問を呈しているし、前の映画と比べて彼に対して少し生意気になっているかな。スタークは彼を自分の元に置いておくことを喜んでいるし、それはとても楽しいね。僕にとって、ロバート(トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr)と一緒に、今までとは違う新しいことをできるというのは、とにかく嬉しいことなんだ。本当に面白いよ。

――スパイダーマンが「アベンジャーズ」シリーズに登場するのは今回が初めてですが、アベンジャーズにおけるピーターの役割は?

トム:「スパイダーマン:ホームカミング」の最後で、彼はアベンジャーズの一員として迎えられたけど、彼は自分にはまだその準備が出来ていないと思っている。今まで通り、「小者を相手にしていたい」と思っているんだ。だけどこの映画では、その選択肢は取り上げられているね。なぜなら、今の彼はこの世界のヒーローとして何かをしなければならない責務を負っているからなんだ。つまり彼は、そんな経緯でアベンジャーズにデフォルトとして加わったということだね。

――スパイダーマン単体の作品と、「アベンジャーズ」シリーズのようにアベンジャーズの一員としてスパイダーマンを演じるのでは、あなた自身、心がけることなど何か違う点はあるのでしょうか?

トム:演じる上での違いは特にないよ。ただ、「シビル・ウォー」があって、「ホームカミング」があって、この「インフィニティ・ウォー」ときているので、相乗効果的な部分は必要と考えているんだ。

――時間の流れを意識したり?

トム:うん。それはとても重要で大切なことだよ。長期に渡って演じるキャラクターについては、どのようにその役が成長していくのか、どのように変わっていくのか、そしてどのようにまわりに適応していくのかということを考えていかないといけないんだ。だから、毎朝現場に足を踏み入れるときはそこを必ず考えるんだよ。

――では、前作と今作の間、ピーターは何をしていたのでしょう?

トム:ピーターは、宿題をこなして、この街で、道行く人々を助けたり、小さな犯罪を止めたりしてきたんじゃないかと思うんだ。ティーンエイジャーであることを謳歌して、楽しみ、学校で学び、一生懸命働きながら、自分に出来る範囲で人々を助けているんじゃないかな。だからピーターには、前作で登場した時から劇的な変化はなかったと思うよ。だけど、今後は間違いなく、僕らが探究すべき、楽しくてエキサイティングなストーリーが生まれてくることになると思うけどね。

――「インフィニティ・ウォー」には名だたる俳優・女優が数多く出演されていますが、彼らと一緒に仕事をされて、個人的にどのようなことを学ぶことができましたか?

トム:たくさん! これだけ素晴らしい人たちと仕事をして日々学ばないわけないよ。彼らのプロとしての仕事に対する姿勢だったり、どういう過程を踏んで仕事をしていくのかであったり、人をどう現場で扱っているのかであったり、ある状況に置かれたさいにどのように対処するのかであったり、すべてが本当に素晴らしい体験で。21歳の自分としてはとにかく見ること、学ぶことがすごく多かったし、自分自身マーベルの大ファンなので、マーベルに驚かされることもたくさんあった。今作は「これほどの大作はない」というぐらいの作品になっているし、本当に多くのことを学ばせてもらったんだ。

――そんなすごい作品で、ご自身がスパイダーマンであることについてはどう感じていますか?

トム:「スパイダーマン」第2弾も待ちきれないよ。とにかくまたやりたいんだ。あの映画では、ものすごく楽しい時間を過ごしたからね。一生つきあえる友人もできた。自分自身のことについて、役者として、エンターテイナーとして自分に何ができるのかということについて、ものすごく多くのことを学んだ。あの映画で僕の人生は変わったんだ。良い方向にね。そして多くの扉を開いてくれた。世界中を旅して素晴らしい土地を目にできたし素晴らしい人々に会うこともできたよ。僕の弟たちは天にも昇るほど喜んでいるんだ。自分の兄貴がスパイダーマンだって言えるんだからね。それって最高だよ。良いこと以外何もないんだ。僕は本当に幸運さ。いかに幸運か分かっているよ。いつも頬をつねっているんだ。この前、アベンジャーズの全員と一緒にテントに座っていたんだ。まるで10年前からの知り合いのようにしてね。それってクレイジーなことだよ。

――それでは最後に“若きヒーロー”であるアナタにとって、本当のヒーローとは?

トム:僕には、特に一人のヒーローが存在しているわけではないんだ。でも、自分のヒーローと考えると本当にたくさんの人がいて、例えば、他の人のために献身的な生き方をしている人、チャリティで慈善活動をしている人、良い親など。特殊能力、いわゆるスーパーパワーがあるからヒーローなのではなくて、“スーパー”、つまり“すごい”ことを行う人がヒーローだと思うんだ。だから、例えば教師として子どもに学業をきちんと学ばせ、良い人間に導くこともすごいことだと思うし、または科学に専任して、何か人々の命を救ったり、苦しむ人々の生活を変えてあげたりすることもすごいことだよ。僕にとって本当のヒーローとはそういう人たちのことなんだ。

若きトム・ホランド演じるピーター・パーカー、そしてスパイダーマン。アベンジャーズの一員として彼がどのような活躍をスクリーンで見せてくれるのか――。「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は全国公開中。

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