俳優の山田孝之（34歳）が4月30日、都内で開催された映画「50回目のファーストキス」完成披露舞台挨拶試写会に出席。同作への出演理由を包み隠さず語ったがゆえに、“墓穴を掘る”一幕があった。

「50回目のファーストキス」はアダム・サンドラー＆ドリュー・バリモア主演による2004年のハリウッド映画「50回目のファースト・キス」（ハリウッド版はタイトルに「・」が入っている）を、「銀魂」「勇者ヨシヒコ」などで知られる福田雄一監督がリメイクした大人のラブコメディ。ハワイ・オアフ島を舞台に、事故による後遺症で新しい記憶が1日で消えてしまう短期記憶障害を抱える藤島瑠衣（ふじしまるい／長澤まさみ）と、そんな彼女に一目惚れした元プレイボーイのツアーコーディネイター弓削大輔（ゆげだいすけ／山田孝之）の恋を描く。

山田は「18年ぐらい俳優をやってた状態だったんですけど、『やっとご褒美が来たな』と思いました」とオファーを回想。「結構ずっと仕事していて、大変なこともいろいろとあったんですよ。そんな中で、福田（監督）組で、（ロケ地が）ハワイで、長澤さんと一緒……チューいっぱいっす」とぶっちゃけて会場を沸かせた。

すると福田監督は「『実はメールでこんな話があるんですけど』というのを言ったんですよ。『どうですか？ 山田くん』って聞いたら、一番最初の山田くんの答えが『断る理由がありません』でした」と山田の恥ずかしい話を暴露。山田は「一応探したんですよ、断る理由を。でもいくら考えても出てこなかった」とユーモアを交えながら同意したが、MCから「それは（長澤さんと）キスがいっぱいできるからですか？」と具体的に突っ込まれると、「違います！」と速攻否定。

「冗談です、冗談です。全部ウソです！ あの〜ワタクシですね。昔よくラブストーリーをやっていたんですよ。テレビドラマとかのほうで。よくやっていたんですけど、ちょっと『他のこともやりたいなー』といろいろとやっていたんですけど、福田監督と『勇者ヨシヒコ』とかもやってきて。それをしばらく何年もやっていて『そろそろラブストーリーやりたいな』と4年ぐらい前からホント思っていたんです。そうしたら来たんです！ ホント断る理由ないですよね!!」と語気を強めながら“修正”を試みたが、時すでに遅し。会場に駆けつけていたであろう多くの山田ファンからは失笑が漏れ、最後には「いいよいいよ、もう好きなように……」とひねくれた表情を見せていた。

完成披露舞台挨拶試写会には山田と福田監督のほか、長澤、勝矢、太賀、佐藤二朗、山崎紘菜が出席。また、（同じく出演者の）ムロツヨシのコメント映像が流されたり、主題歌を提供した平井堅がサプライズゲストとして登場したりするなど、最後の最後まで大盛り上がりのイベントとなった。

「50回目のファーストキス」（配給：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント）は6月1日から全国公開。