丸ノ内線の主な歴代車両を振り返る

2018/03/27 03:53 Written by ナリナリ編集部

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東京メトロは3月26日、2019年2月より、丸ノ内線に新型車両2000系を導入すると発表した。丸ノ内線の新型車両は約30年ぶりとなるが、これまでどのような車両があったのか、歴代の車両を振り返っておこう。

◎300形(がた)

1954年の丸ノ内線開業に合わせて作られた車両で、今後の地下鉄の基本になるよう構想を進め製造された。また、当時の総裁がロンドン視察に行った際に見つけた「ベンソン&ヘッジス」という真っ赤な煙草ケースと、観光バスに施されていたステンレスの波模様をもとに、東京芸術大学にデザインを依頼。スカーレットミディアムの車体にステンレス製のサインウェーブを組み合わせたデザインが完成した。


◎500形(がた)

池袋〜新宿の開業に向けて、1957年から輸送力増強の目的に合計234両製造。1996年に引退するまで、丸ノ内線の顔として活躍した。なお、500形は300形などを含めた合計131両をアルゼンチンのブエノスアイレス市に譲渡したが、2016年に若手社員への技術の伝承及び鉄道技術の発展に貢献した車両として保存、復元することを目的に、500形4両が日本に里帰りし、中野車両基地にて補修を行っている。


◎2000形(がた)

1959年から製造され銀座線で活躍していたが、1968年から丸ノ内線分岐線用の車両として転籍。銀座線と丸ノ内線では車体幅が異なるため、乗降口下部にステップを取り付けて、車体幅不足を補った。


◎02系(けい)

1988年から製造された車両で、300形の面影を残したデザインをアルミ無塗装車体で表現するために、先頭形状と識別帯でその特徴を表現した。先頭部は300形のイメージを残すため上部に丸みをつけている。なお、2009年からの大規模改修工事では、500形が引退してから姿を消したサインウェーブが、多くの利用者から寄せられた懐かしむ声を受けて復活した。


◎2000系(けい)

2019年2月に導入予定の新型車両。2022年度までに、53編成、318両を導入する予定だ。インダストリアルデザイナーの福田哲夫氏・福田一郎氏の監修のもと、斬新なデザインが特長となっている。

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