宝島社は2月22日、書籍「貴の乱」を発売する。本書は、元横綱・日馬富士暴行事件の後、暴力根絶と角界改革を掲げる“改革者の貴乃花”と、“悪の組織”相撲協会という対立構造を180度覆すスクープを掲載したノンフィクションだ。
「貴の乱」には、極秘ルートで入手したという“密室の理事会”の議事録を全文を収録。そこには前理事長・北の湖親方が亡くなった直後に行われた理事会で、「貴乃花親方派」と「八角理事長派」が繰り広げた激しい口論が収められている。貴乃花親方の実像が浮き彫りになるとともに、相撲協会を操る“黒幕”であり、貴乃花親方の“フィクサー”の存在も暴く内容だ。
“理事会闘争”の最悪の形となった昨今の暴行事件と横綱引退。「モンゴル互助会」の“八百長相撲”“ガチンコ相撲”を巡るモンゴル力士たちの暴走から起こった「鳥取の惨劇」。さらに、原田久仁信氏による描き下ろし劇画も収録。密室で行われた日馬富士による貴ノ岩への暴行が初めてビジュアル化された。
相撲界の一大派閥を担うモンゴル人力士の真実と、相撲協会幹部の持つ闇、さらには、白鵬と貴乃花親方の関係が“憧れ”から“確執”に変わった経緯まで、現在の角界が抱える問題の数々に迫る一冊だ。
「貴の乱〜日馬富士暴行事件の真相と日本相撲協会の『権力闘争』〜」(鵜飼克郎・岡田晃房・別冊宝島特別取材班 著)は2月22日発売。価格は1,380円(税別)。