米ルイジアナ州の最大都市ニューオリンズは、ジャズ発祥の地としても有名。観光客の多い地区を訪れると、ジャズを奏でるストリート・ミュージシャンに出会います。そんなストリート・ミュージシャンの演奏に耳を傾け、音楽に合わせてダンスのステップを踏むとある“観客”の動画が、最近ソーシャルメディアを中心に話題となりました。
昨年の暮れにフェイスブックのAmerican Police Beatというアカウントに投稿されたこの動画には、ニューオリンズ警察署の騎馬部隊に属する馬が、ジャズのビートに合わせて踊りを披露しているシーンが収められています。
この馬はエースくんという名前で、同騎馬部隊に属する26頭(2頭は仔馬)のうちの1頭。エースくんと警察官の男性は、パトロール中にミュージシャンを見つけたのでしょうか。何気に前につつっと歩み寄ると、すでに踊っていた数人の男性に見せつけるかのように、エースくんがステップを踏み出すのです。
その姿は自慢げで「どんなもんだい?」と言っているかのような雰囲気。見事なターンも決めるエースくんは、周りで見ていた人たちの注目を一気に集めています。そして、去り際も、ステップを踏みつつ人々の輪から離れていき、さっと背を向けると何事もなかったかのように去っているのですが、その仕草がまた粋なのでした。
なんでもニューオリンズ警察の馬は時折こうしたパフォーマンスを見せることがあるそうで、普段は群衆警備や暴動の鎮圧など大切な任務についている彼らも、市民や観光客を喜ばせるために一役買っているようですね。