木村文乃・佐々木希ら美女集結の舞台挨拶

2018/01/14 08:01 Written by Narinari.com編集部

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1月13日、映画「伊藤くん A to E」の公開を記念して、W主演の岡田将生、木村文乃をはじめ、佐々木希、志田未来、池田エライザ、夏帆、中村倫也、田中圭の超豪華俳優陣、そしてメガホンを執った廣木隆一監督が一堂に集結。舞台挨拶を行った。

今もっとも旬なゲストたちが登壇するとあって、会場となったTOHOシネマズ 新宿のスクリーン9は熱気ムンムン。自意識過剰で無神経に周りの人々を振り回す“痛男”伊藤誠二郎役を演じた岡田は「すごく朝早くから『伊藤くん A to E』を選んでいただき、ありがとうございます」と感謝のコメント。

また、伊藤くんと対峙する崖っぷち脚本家の“毒女”矢崎莉桜役を演じた木村は、大きな歓声に満面の笑みを見せ「上映後ということで、今日はいつもより深いところまで話せるのではないかと楽しみです」と語った。

続けて、伊藤くんに振り回されるA〜Dの女を演じた女優陣も、感謝の意を述べつつコメント。佐々木は「今日は少しの時間ですがよろしくお願いします」、志田は「今日は映画の魅力をたっぷり語れればと思います」、池田は「『伊藤くん A to E』で今年の映画初めされた方もいるんじゃないでしょうか。本日はよろしくお願いします」、夏帆は「今日は短い時間ですがごゆっくり楽しんでください」と挨拶した。

登場人物が「全員無様」で、もがき苦しむ姿が痛いが、なぜかそれぞれのキャラクターから目が離せなくなってしまう本作。そんなそれぞれが置かれた状況の中で、無様にもがく登場人物たちについて岡田は「今回、伊藤くんが『痛い男』『自意識過剰』とかいろんなことを言われているんですが、伊藤くんは伊藤くんで自分の世界を持っていて、自己中でも自分の世界を持っていることが、僕にとっては憧れ。尊敬ではないですけど、うらやましく思ってしまったので、演じがいがあってすごく楽しかったです」と振り返った。

木村は「(みんな)とても人間らしくて逆に私は好きだなと思いました。自分らしさを持ちたいがゆえにもがいている人たちのお話なので、愛すべきところが沢山あるな」とキャラクターたちヘの愛情を語りつつ、「自分自身が彼女たちに当てはまるところがありますし、男性たちを含め、どのキャラクターたちも前を向いているのが良いなと思いました。」とコメント。

また、公開中の今だからこそ言える撮影中の印象的な出来事として、佐々木は「伊藤くんと莉桜が対決する最後のシーンを見た時、『本当に伊藤くんが最低だなと!』思いました。最低すぎて、『莉桜頑張れ!もっといけ!』と応援していました」と感想を語ったが、すぐ隣で苦笑している岡田を見て「すみません、岡田さんじゃないですよ、伊藤くん(笑)。岡田さんは本当に低姿勢な、礼儀正しい方で」と必死にフォロー。木村が続けざまに「すみません、今日は岡田さん、喉の調子が悪いようで。なのでみなさん、優しい目で見守ってください」と、実は岡田の喉の調子が悪いことを話し、重ねてフォローしていた。

志田は「私は伊藤くんにストーキングされる役で、公園で伊藤くんに『どうなっても知らないからな!』と言わるシーンがあるんですけど、心から気持ち悪すぎて…」と語ると、「ごめん、ちょっと待って!今日は悪口言う集まり!?」と、すかさず岡田が割って入り、喉の調子で変わった声の面白さもあいまって、会場には大きな笑い。

志田も「いえいえいえいえ、“伊藤くん”が、です!」と否定しつつも、「でも岡田さんが伊藤くんにしか見えなくて、素で必死で逃げました」と本音を告白。すると岡田は「カットがかかっても、軽蔑した目で見られました。現場では役が残ってるんだな、と感じていました」と苦笑。撮影時はかなり役に入り込んでいた様子を伺わせた。

池田は「いろいろエピソードはあるんですけど、廣木監督の演出は現場に行ってみないとわからなくて。各々が気持ちとかを考えていくと思うんですけど、そこを最初からゼロにさせられることもあって。『ここでこう言うんだ!?』とか『ちょっと歌ってみよう』とか、ひらめきが多く、『“あ”って言ってみよう』とか。たぶん廣木監督の頭の中に絵が出来ているんだろうなって」と、廣木監督の演出方法を話していた。ただ、「『“あ”って言ってみよう』っていう狙いが未だに分からなくて…」と語ると、廣木監督は覚えがない様子だったが、木村や佐々木をはじめ、女性キャスト陣はみな同意していた。

夏帆は、演じた実希役のドラマと映画の撮影が同じタイミングだったと語り、「同じようなシチュエーションやセリフ、キャストで混乱というか、『昨日このセリフ言ったな』とか不思議な感覚に陥りました」というエピソードを披露。これまでにドラマと映画で同時期に撮影をしたことがなく、「監督が違うとこんなにシーンの見え方が違うんだなと面白かったです。撮り方が人によって全然違うので、あえてそう演出している部分もあるとは思うんですけど、シーンごとに監督の個性ってすごく出るんだなと感じました」と語り、貴重な体験をした様子だった。

お気に入りのシーンについて聞かれると、中村は「腹をかかえて笑ったシーンがあります。伊藤くんと実希がホテルに行ったシーンで、(岡田)将生が古い遊園地のロボットみたいな動きになってて」とロボットダンスを真似ると、岡田が「童貞(役)だからね!」とツッコミ、会場には大きな笑いが。

続けて「細かいところでは、佐々木(希)がラーメン屋のデートでレンゲに小ラーメンを作っていたり、夏帆ちゃんがジャズバーでずっとグラス拭いてたり、エライザちゃんと将生が洗面所で脚を絡めてたり」と、細かなシーンを挙げ細部まで本編を楽しんでいた様子。田中は「伊藤くんが全体的に気持ち悪いし腹が立つけど、岡田将生本人とのギャップがあって、ここまで役作りをするのは単純にすごいなと思いました。(岡田さんとは)本編で絡みがなくて、映画の番宣で初めてちゃんと喋ったら、当たり前なんですけど全然(伊藤くんと)違って(笑)。『大体こういう時は素が出るよな』と思ってドラマや映画を観ていたんですけど、予想を反してすごく素敵な人で。だからこそ、伊藤くんをここまで演じていてすごいです」と岡田の役作りに感心していた。

さらには、本作が伊藤くんに振り回されながらも彼に出会ったことで新しい1歩を踏み出していく女性たちの物語であることにちなみ、それぞれ「2018年に自分のここを成長させたい!変わりたい!」という決意表明をすることに。

佐々木は「この物語の女性たちが、当たって砕けて、無様な姿ではあるんですが、その先に成長したり、前に進めたり、かっこよく見えたりもしたので、2018年は失敗を恐れず、どんなことにも挑戦していく心を持ちたいです!」と作中の女性たちに刺激を受けた決意を披露。

志田は「私は髪の毛を伸ばします。伸ばしている最中で、(胸の下くらいをジェスチャーで示して)2018年の終わりには頑張って伸ばします」と可愛らしい抱負を語った。

池田は2017年を振り返り、「書評やコラムなど執筆する仕事が多かったので、午前中に仕事が終わっても、その日は家から出ないという生活が多くて。圧倒的にインプットが足りなくなってきたので、パスポートも更新したし、2018年はまず家から出たいです。そして日本から出ることに挑戦したい。一人旅は怖いけど、一緒にお勉強できる人たちと行きたい」と新たな年について大きな決意を語った。

夏帆は「(志田)未来ちゃんと同じこと言おうと思ってた!いつも我慢ができなくて髪を切ってしまうので。頑張って伸ばしたいなと思います。あとはもう少しまめな人間になりたいです」と話した。

木村は「2017年はありがたいことに沢山お仕事をさせて頂いて、出来ることと出来ないことが分かったとき、支えてもらうことの大切さがすごく分かって。あまり武器が多いタイプではないので、2018年は思いっきり無様になっていいのかなって。そういうことがなかったら挑戦できなかったことって沢山あったんですけど、廣木監督に私の心のバスタブも取られてしまったので、いっそ無様になって支え頂いて、やりたいことをやっていこうかなと思っています」と語り、今まで見たことがないような木村の姿を見れる2018年に期待が高まる抱負となった。

岡田は「毒を吐く。自分の中でため込んでしまうタイプなので、毎回毒を吐き続ける年にしたいです」と、独特の抱負を語ると会場にはどよめきが起き、中村も「すげーやだそれ!」と即座にツッコミが。木村が「試しに練習してみよう」と言うと、岡田は「なんでこんな大事な日に喉やっちゃってんだバカやろーって。あ、これ自分のことか」と、どこまでも良い人が隠し切れないエピソードに。続けて、「少しずつ、やろうかなと思います。」と訂正していた。


☆映画「伊藤くん A to E」ストーリー

落ち目の脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)は、“伊藤”という男について悩む【A】〜【D】4人の女たちの切実な恋愛相談を、新作脚本のネタにしようと企んでいる。心の中で毒づきながら「もっと無様に」なるよう巧みに女たちを誘導、そんな莉桜の前に“伊藤”(岡田将生)が現れる。“伊藤”は莉桜が主宰するシナリオスクールの生徒。中身が無く、いつも口先だけの彼が、なぜか莉桜と同じ4人の女たちについての脚本を書いていくのだ。しかもそこには、莉桜のネタにはない5人目【E】の女が存在し…。“伊藤”の狙いは一体何なのか――。莉桜は、徐々に追い詰められていく。


☆作品情報(1月12日より全国公開)

出演:岡田将生 木村文乃/佐々木希 志田未来 池田エライザ 夏帆/田口トモロヲ・中村倫也 田中圭
監督:廣木隆一 
原作:柚木麻子「伊藤くん A to E」(幻冬舎文庫)
脚本:青塚美穂
音楽:遠藤浩二
主題歌:androp「Joker」(image world)
配給:ショウゲート 
(C)「伊藤くん A to E」製作委員会

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