中国人も驚いた“ブサイク建築”10選

2017/12/30 21:20 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


奇抜なデザインで注目を集めることが多い中国の建築物。耐震性や強度では疑いの目が向けられているが、デザインに限って言えば、かなり尖っていて純粋に「面白い」と感じる人も多いかもしれない。そんな中国の特徴的な建築物の中から、2017年の“ブサイクな建築”TOP10を紹介しよう。

2017年“ブサイク建築”TOP10は、建築系メディアの暢言網が発表したもの。同メディアは毎年この時期、ユーザー投票および専門家の審査による“ブサイク建築”のランキングを発表している。

今年、不名誉な1位を獲得してしまったのは、“金ぴかコイン”として注目を集めた33階建ての「広州円ビル」(広東省広州市)。高さ138m、直径は最大144.6mの円形ビルで、広東プラスチック取引所の本部が入る。選考理由は「こじつけ的なデザイン、金銭崇拝、公共の景観を破壊している」だ。

2位は「テイ州会展賓館」(河南省テイ州市)。高さ280mのこの建物の内部には企業や高級ホテルなどが入り、市のランドマーク的な存在になっているが、夜になってライトアップされると「大きなトウモロコシ」に見えることから、ネットでは「大玉米」などと揶揄された。「環境に合っておらず、大きいだけで役に立たない」と酷評されている。

3位は「華東交通大学理工学院」(江西省南昌市)。歴代王朝の建築様式を真似た大学キャンパスで、インパクトこそあれ、10億元(約160億円)という高額な総工費を投じたことから、専門家から「お金の使い方が間違っている」「大学というよりも映画撮影所」などと批判の声が噴出した。「教育の価値をねじ曲げている」というのが選考理由だ。

4位はスッポン型の「白洋澱荷花大観園ジンアオ館」(河北省保定市)。高さ18m、東西68m、南北46mという世界最大の“スッポン建築”で、まるで特撮映画に登場しそうな圧倒的な存在感を放っている。建てられた場所が自然公園内ということもあり、「構想が俗っぽく、周囲の景観を破壊している」と評された。

5位はねじれた造形が目を引く「瑞華高科技研発中心大楼」(福建省アモイ市)。この高さ約100mのビルは「人目を引くために派手な造形になっているが、不必要な浪費をしている」と評された。“ねじれデザイン”を採用しているビルは特段珍しくないが、これほどねじれているものは滅多にない。

6位〜10位は以下の通り。なお、9位の「上海LV(ルイ・ヴィトン)ビル」は、日本の建築家・青木淳氏が担当している。

6位「柳州シュアン・ユ・フイ」(広西チワン族自治区柳州市)
7位「仏山市図書館新館」(広東省仏山市)
8位「雲南農業大学科研綜合楼」(雲南省昆明市)
9位「上海LVビル」(上海市)
10位「杭州白馬湖建国飯店」(浙江省杭州市)

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.