日本における「搾乳器」の現状と課題

2017/11/28 15:25 Written by Narinari.com編集部

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ピジョンは11月28日、母乳育児をアシストする「さく乳器 母乳アシスト」が、ママたちの投票のみで選ばれる「マザーズセレクション大賞 2017」を受賞したと発表した。

今回受賞した「さく乳器 母乳アシスト」は、手軽な「手動タイプ」だけでなく、自動で簡単に搾乳できる「電動タイプ」の2種など3タイプから、自分に合った搾乳器が選べること、全てのタイプに「母乳実感」哺乳びん(160ml・プラスチック製)が1本セットになっていて、母乳の搾乳から授乳までがスムーズに行えることなど、様々なシーンで母乳育児をサポートすることに、多くのママ達からの“お墨付き”が得られたという。

「マザーズセレクション大賞」は、子育て中のママたちが「他のママにも推薦したい」と思った商品・サービス・施設を投票、その得票数により表彰が行われる消費者主体のアワード。NPO法人日本マザーズ協会が主催し、2017年で第9回目を迎えた。


☆日本における「搾乳器」の現状と課題

「我が子を母乳で育てたい」。これは、どこの国でも多くのママが持つ共通の願い。実際に、日本の生後0〜11か月で直接母乳を与えるママの割合は、中国、アメリカ、インドネシアと比べても80%以上と格段に高い(※2015年6月ピジョン調べ「さく乳に関する調査」)。

また海外では、母乳育児の一環として搾乳器の使用率が高く、中国78%、アメリカ64%、インドネシア58%であるのに対し、日本は10%と大変低いことが調査でわかった。

日本の搾乳器の使用率が低いのはなぜなのか。その点についてピジョンは次のように解説している。

「日本以外の3か国(中国、アメリカ、インドネシア)のママは、直接母乳があげられない時は、搾乳をしておいて、母乳を哺乳瓶で授乳するスタイルが一般的であるのに対し、日本では『搾乳器という名称が嫌』『搾られるみたいで痛そう…』『恥ずかしい…』などのネガティブなイメージがあり、保育園に預けるときなど限られた機会での“特別なこと”と位置付けられている現状があります」
「さらに、ライフスタイルに合わせた母乳育児を続けたいが『搾乳器をいつどんな時に使うのかが分からない』という声も多く聞かれます」

そうした現状を踏まえ、ピジョンでは日本のママ達の幸せな母乳育児をサポートするために、すぐれた商品の提供に限らず、「搾乳器」という名称を「さく乳器 母乳アシスト」に改めるなど、搾乳器をポジティブにとらえてもらえるような情報提供を続けているという。

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