ももクロ、“思い出の地”でMTV Unplugged出演

2017/11/08 10:21 Written by Narinari.com編集部

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アイドルグループ・ももいろクローバーZが11月7日、伝統のアコースティックライブ「MTV Unplugged」の公開収録に出演。2018年1月に「MTV Unplugged: Momoiro Clover Z」として放送する。

世界中のトップアーティストが出演し、独創的で個性あふれるアコースティックライブの源流としてその歴史を刻んできた「MTV Unplugged」。日本制作としては、2001年の宇多田ヒカルから今年5月収録のKinKi Kidsまで、総勢32組のアーティストが登場し、いつものライブとは一味違うパフォーマンスを披露してきた。

今回、ももいろクローバーZの出演にあたり、収録が行われたのは東京キネマ倶楽部。2011年の早見あかり脱退翌日から1週間にわたり、メンバーが各界からのゲストと共にトーク&ライブを繰り広げた「試練の七番勝負」の舞台となった、ファンにとっても思い出深い場所だ。

コール&レスポンスや席を立つことができないライブのスタイルや、「MTV Unplugged」独特の厳かなムードに多少戸惑いながらも、百田夏菜子は「一流の人しか立てないステージに立たせていただけて嬉しいです」と喜びを語り、高城れには「ももクロの挑戦ですね。新しいももクロを見せたい」と意気込み。

エネルギッシュなダンスを封印された彼女たちは、ピアノ、ギター、ベース、パーカッション、4人のストリングス隊を従えた8人編成によるバンドが鳴らす音に耳をすませ、まっすぐに前を見据えながら、しっかりと歌うことに集中。「サラバ、愛しき悲しみたちよ」では有安杏果が4人のユニゾンを一人、下ハモで支え、百田と佐々木彩夏が肩を組んで歌った「WE ARE BORN」では個性の異なる歌声で楽曲のスケール感を広げていった。百田、玉井詩織、有安による息のあった3声から始まる「DNA狂詩曲」では観客に勇気を与えてくれる力強い歌声を響かせた。

5人がステージ上に用意された椅子に座り、「MTV VMAJ 2017」で「最優秀邦楽グループビデオ賞」を受賞した最新シングル「BLAST!」を歌い始めると、フロアからは自然とクラップが巻き起こった。アコースティックながらもバウンシーなヒップホップナンバーから一転し、「モノクロデッサン」では穏やかな歌声でノスタルジックな風景を引き連れ、「ももいろクリスマス2015〜Beautiful Survivor〜」公演のテーマソング「今宵、ライブの下で」では一足早いクリスマス気分に。ここで、この日の衣装について、佐々木が「ピンクーとキラーズを意識した」と明かし、玉井は「ももクロらしいフォーマルだよね」と続けた。

さらに、ピアノをメインにした「白い風」、アコギを基調にした「青春賦」とトーンの異なるバラードを立て続けに披露したところで、百田が「私たちからダンスをとったら何も残らないよね」と語り出すと、佐々木も「みんなも座ってる私たち、飽きたんじゃないかな?」と同意し、ブギーなファンクナンバー「マホロバケーション」からダンスを解禁。「行くぜっ!怪盗少女」では、百田の“えび反りジャンプ”ならぬ、“えび反りシンバル”が飛び出した。続く「走れ!」も振付はアンプラグドバージョンを披露。

最後に、アニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」オープニングテーマ「MOON PRIDE」から、ジャジーにアレンジされた「灰とダイヤモンド」をドラマチックに歌いあげると、百田は「音楽と真正面から改めて向き合えた気がします。こんな私たちもいるんだぞっていうことを忘れないでください」とコメントしたあと、「最後だけみんなと大声を出していいっていう許可を得ました」と観客に語りかけ、プレミアチケットを手に入れた320名の観客と一緒におなじみのあいさつ「私たち、今会えるアイドル、週末ヒロイン、ももいろクローバーZ!!」を全力で行い、歌に真正面から向き合い、大人の表情を垣間見せたステージを締めくくった。

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