「二番目に面白い」と言われ続けたピース又吉

2017/06/29 18:01 Written by Narinari.com編集部

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6月27日、ソニーシティ大崎にてWebムービー「元、落語家 〜話が下手な元噺家のハナシ〜」公開記念プレミアム上映会が催され、主演の俳優・柄本佑、企画・構成を担当したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹、脚本・監督の志真健太郎が出席。企画や演出、役作りなどについてトークを繰り広げた。

同ムービーで又吉が描いたのは、日常の中で「AROMASTIC(アロマスティック)」(※)が人々に寄り添うシーン。落語家で大成するという夢を成し遂げられなかった中村(柄本佑)は今、不動産屋の社員として働いており、居酒屋で先輩社員から「元落語家のくせに」「話がつまらねぇな」などとからかわれる日々。そんな現実を受け入れたくても受け入れられずにいる中村は、同僚と別れた後、路上でひっそりと「AROMASTIC」の香りを吸い込む。するとその瞬間、目に映る世界が微かに変わり、中村は古典落語のひとつ「だくだく」の一節を口に……徐々に足は弾み、気持ちも軽やかになり、前を向く中村。「明日は、声を出す。つもり」。その一言を発し、吹っ切れたように動き出したところでムービーはエンドロールを迎える。

又吉は「僕は昔コンビニでバイトをしていたんですけど、ほかの人はみんな僕がお笑い芸人をやっていることを知っていたんですが、バイト先ではずっと『二番目に面白い』と言われていて。芸人の僕よりもお喋りが達者な先輩がいて、店長からも『お前よりアイツのほうが面白い』と。この気持ちわかります?」と自身と中村の境遇を重ね合わせながら物語の設定を考案したと説明。そうした誰にでもあるであろう「力を発揮できない状況」が、街を歩いていてふと聞こえてきた音や何かの香りをきっかけに変わる瞬間、前向きになる瞬間を描いたという。

志真監督は「今回のお話をいただいて、又吉さんと打ち合わせをしたさい、商品(AROMASTIC)を使ったときの感覚と同じように、『映像を見たときに、気持ちいいところに抜ける感覚になりそう』というお話を聞いて、その感覚・ニュアンスを意識して撮影にのぞみました」とし、音楽でもそうした点が表現できるように、演出にはこだわったそうだ。

主演の柄本は役作りに関して「居酒屋などに行くと、本当に僕自身、中村くんと近い立ち位置になってしまうんです。あんまり話せなくて、話を聞いて、話をふられて『そうっすねー』みたいな。だから何となく共感を覚えましたし……それにすごい独り言もよく言うんですよ。歩きながらセリフを覚えたりもするし、なんか(中村くんは)意外と自分に近しい存在でした」と苦笑まじりに明かした。

ちなみに、三者とも何かしらの“香り”によって行動が変わったり、気分が変わったりした経験を持つそうで、「元、落語家 〜話が下手な元噺家のハナシ〜」では、そうした誰にでも起こりうる瞬間が独特な世界観と優しいタッチで描かれている。「AROMASTIC」を所持している人もそうでない人も、自分なりの“香り”をかいでみたらどうだろうか。


※ AROMASTIC(アロマスティック)とは

手軽に持ち運べ、周囲に香りが広がらないように設計されたソニーのパーソナルアロマディフューザー。カートリッジのラインアップは「for Basic」「for Beauty」「for Business」「for Freshness」の4種類あり、それぞれ5つの香りが楽しめる。5つの香りはAROMASTICのダイヤルを回転させることで変更でき、基本、メンテナンスや掃除は不要だ。また、カートリッジの香りはオーガニック素材に徹底してこだわる英国のヘルス&ビューティブランド「ニールズヤード レメディーズ」が監修している。カラーはホワイトとブラック、価格はオープン。

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