宝島社が5月10日に発売した書籍「超暇つぶし図鑑」が好調だ。発売1か月で異例の3刷7万部を突破し、その勢いは衰えを見せていない。

「超暇つぶし図鑑」は、フォロワー数30万人以上を持つ、26歳のブロガー・ARuFaさんの10数年におよぶネット活動をまとめた本。ブログやTwitterで配信され、ネットで話題になった「部屋を森にすると室内で森林浴ができる」「シャワーを美少女に改造すると、風呂場が華やかになる」「尻に顔を印刷すると、フェイスマッサージを尻に受けることができる」などの「上級者向けの暇つぶし方法」から、選りすぐりの71のネタを収録。書籍化にあたり、71ネタに加え、本書だけのオリジナルのコラムも収録している。

クリエーターの糸井重里氏も予約購入したとツイートするなど注目を集め、Amazon本ランキングでは総合1位を獲得。書店での売り切れも続出し、「書店をハシゴしてやっと買えた」「最後の1冊だった」との声が宝島社にも寄せられたため、発売1週間で重版が決定した。

売れ方もユニークで、「（何の役にも立たない本だが）BBQの火種に最適！」と著者がTwitterを使って面白おかしく自虐的に本の紹介すると、それに応える形で、読者が「薪がよく燃えた！」「トイレの紙にした」「ヤギのエサに」と、次々にAmazonのカスタマーレビューに投稿。さらに著者が「オーブンで30秒焼くとサクサクになる」とコメントすると、それにも答える形でTwitterやAmazonのコメントが増えていくなど、ネットならではの盛り上がりを見せている。