「あずきバー」専用かき氷器の開発裏話

2017/05/22 13:27 Written by Narinari.com編集部

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タカラトミーアーツは6月29日、井村屋のアイスキャンディー「あずきバー」を削ってかき氷にできる新商品「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」を発売する。価格は2,800円(税別)。

「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」は、“世界一固いアイス”とも言われるロングセラーをかき氷にできるアイテム。まず、「あずきバー」のスティック部分をスティック抜き取り専用パーツ「ぬけるんバー」に固定し、レバーを回してスティックを抜き取る。その後、スティックが抜けた「あずきバー」を本体にセットし、ハンドルを回すと「あずきバー」がするすると滑らかに削れ、ふわふわのかき氷になって出てくるというスグレモノだ。

同社はこの「あずきバー」をあえて削ることで、「ふわふわのかき氷にしてみたい」との思いを胸に、2016年9月から商品開発を開始した。

安全面やコストなどの点を考慮し、数か月の構想ののち試作1号機を完成させたが、社内の検証でうまく削ることができず、再度構造から検討し直すことに。改善点を洗い出し、何度目かの試作機を作ったところで、井村屋に持ち込んだ。ところがプレゼンテーションの場で「あずきバー」の固さに途中で試作機が壊れるアクシデントが発生。その後何度か試作機を持って井村屋の担当者を訪れ、目の前で「あずきバー」を削ろうとしては失敗する、を繰り返し、第6号機目にしてやっときれいなかき氷を作ることに成功したという。

また、「あずきバー」のスティックを引き抜く専用パーツの開発にも手こずり、7種の試作品を経たのち、“てこ”の原理を応用して力をかけずに引き抜くことができる試作機が完成。井村屋担当者の前でも「あずきバー」を1本全て削ってかき氷にすることに成功した。

井村屋の担当者は今回のアイテムについて「まさか、タカラトミーアーツ様が本当に機械を完成させるとは思っておりませんでした。あずきバーは固さや、粒部分とあん部分の物性の違いもあるので、ただ単に削ろうとしても大変難しいのです。タカラトミーアーツ様が試作機を何度も何度も作って挑戦する姿に、井村屋もドキドキハラハラいたしました。出来上がったかき氷は、ふわっとやわらかく、まず食感に驚き、その後ふんわりとあずきの味わいが広がって、新しい美味しさでした。いつものあずきバーも美味しいけれど、あずきバーかき氷も格別の美味しさですよ!」と太鼓判を押している。

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