多部未華子が“美貌の青年貴族”に

2017/05/01 10:01 Written by Narinari.com編集部

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女優の多部未華子(28歳)が、今年9月〜10月に上演されるKAAT×パルコ プロデュース公演「オーランドー」で、美貌の青年貴族オーランドーに挑戦することがわかった。

日本初演となる本作は、20世紀モダニズム文学の重鎮で最も有名な女流作家のひとりであるヴァージニア・ウルフの代表作を、1974年生まれのアメリカの劇作家サラ・ルールが翻案した作品。サリー・ポッター監督の映画「オルランド」(1992年)でも知られる人物オーランドーを、現代的に生き生きと甦らせる。

奇想天外なストーリーながらも、数奇な運命をたどるオーランドーの人生をなぞり、“真の運命の相手には時代も国も性別も関係なく巡り合えるはず!”というヴァージニア・ウルフの強いメッセージが感じられる本作を演出するのは、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督・白井晃。これまでKAATプロデュース公演で演出してきた「ペール・ギュント」「夢の劇―ドリーム・プレイ―」「マハゴニー市の興亡」など上質でアカデミックな印象の作風を踏襲しつつも、わずか6名の俳優で、これまでとはひと味異なった新たな表現に挑む。

多部は、あらゆる女性を虜にする美貌の青年貴族・オーランドー役。性と時を超える魅惑の人物に挑戦する。オーランドーを寵愛するエリザベス女王には小日向文世。さらに、TEAM NACSの戸次重幸や、池田鉄洋、野間口徹らが、年代や性別の異なる複数の人物を演じわける。そして20歳の新進女優・小芝風花がミステリアスなロシアの姫君サーシャに起用された。

今回の舞台について多部は「(台本を読んで)はじめは、難しい物語だなと思いましたが、それが白井さんの演出でどう表現されるのかがとても楽しみです。オーランドーは男女の性別を超えた複雑なキャラクターで、どう演じていくかまだまだ未知の世界ですが、すごく人間味があるので、誰もが持つ感情をうまく表現できたらいいなと思います。共演者も小日向さんはじめ素敵な先輩方ばかりなので、稽古場からとても賑やかになりそうですし、とても楽しい作品になると思います」とコメント。

小日向も「(台本を読んで)主人公のオーランドーが男性から女性に変身していく話、そして中世から現代まで生き延びていくという話自体が、すでに非日常的で絵空事のような世界なので、これは色んなチャレンジができるなと、白井晃さんの演出のもと、きっと楽しい舞台が出来上がるだろうなという予感がしました。皆で一致団結して、面白くてちょっと他では見たことがないような楽しい作品を作り上げたいと思います」と意欲を語っている。


☆公演日程

KAAT公演:9月23日〜10月9日 @KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
東京公演:10月26日〜29日 @新国立劇場 中劇場
※ほかに松本公演:10月18日@松本市民芸術館、兵庫公演:10月21・22日@兵庫県立芸術文化センターあり。


☆ストーリー

16世紀のイングランドに生を受けた少年貴族オーランドーは、エリザベス女王をはじめ、あらゆる女性を虜にする美貌の持ち主。しかし初めて恋に落ちたロシアの美姫サーシャには手ひどくフラれてしまう。傷心のオーランドーはトルコに渡る。その地で30歳を迎えた彼は、なんと一夜にして艶やかな女性に変身!オーランドーは18世紀、19世紀と時を超えて生き続け、またもや運命の人に会い、それから、、、

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