完結後初「僕だけがいない街」3度目の映像化

2017/03/13 06:00 Written by Narinari.com編集部

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2016年にテレビアニメ化、および実写映画化された人気コミック「僕だけがいない街」(原作:三部けい/KADOKAWA)の新たな映像作品を制作――Netflixのオリジナルドラマとして、世界配信することがわかった。同作の映像化は今回が3度目。

本作は主人公・藤沼悟が、時が巻き戻る“リバイバル”という現象により、母親を殺害した犯人を突き止めるために18年前までさかのぼる。そして、自身が小学5年の時に起きた連続児童殺人事件に母親が殺された原因があると確信。悟は、事件の謎を追っていく――というサスペンスストーリーが繰り広げられる。

原作は、続きが気になる極上のサスペンスとして高く評価された。今回は原作完結後初の映像化ということもあり、新たな解釈の試みに期待が高まる。

3度目の映像化を決断したNetflixコンテンツマネージャーの坂本和隆氏は、「原作の持つ、素晴らしいストーリーは国境を超えると思います。今回の脚本を読み、さらに強く確信しました。原作が完結して初の映像化を実現できることにとても喜びを感じています」と熱くコメント。

また、制作を担当する関西テレビのプロデューサー・池田篤史氏は「原作ファンの一人として、オリジナルの魅力である伏線の妙を大切に、軸のぶれないストーリーラインをしっかりと伝えていきたい。そして、原作完結後だからこそできる今回のドラマならではの解釈を盛り込んでいるので、その仕掛けに気付いて欲しいなと思います」と、3度目の映像化に対する意気込みを語っている。

主演には、イケメンで帰国子女というルックス&経歴ともに“高スペック”な俳優として人気の古川雄輝(29歳)を抜擢した。キャスティングの理由として池田プロデューサーは「主人公・悟は、“リバイバル”現象を通じて、無気力な自分から精力的な自分へと脱皮する。その変化を演じ分けることができるのは古川さんだけだと思いキャスティングしました」と、古川の演技力を称えた。

加えて「Netflixで世界190か国に配信するということで、古川さんは自分の言葉で世界に向けて発信できる説得力を持っているので、日本に留まらず世界で活躍していくような俳優だと思います」と期待を込めている。3度目の映像化として、どのような主人公の姿が見られるのか、古川の演技にも注目が集まりそうだ。

さらには、優希美青、白洲迅、内川蓮生、柿原りんか、江口のりこ、眞島秀和、戸次重幸、黒谷友香という実力派キャストが集結。また、本作は、原作と同じ舞台の苫小牧でクランクイン、2017年冬にNetflixオリジナルドラマとして世界190か国で配信される。


◎原作:三部けいコメント

原作で描いた少年期と同じ街(苫小牧)・季節に撮影が行われていると聞き、自分がイメージした空気感がそのままの形で味わえるのでは、と楽しみにしています。配信がとても待ち遠しいです!


◎監督:下山天コメント

『僕街』を映像化する上で主に心掛けた事は3点。まずはキャラクターとロケーションの再現。次に三部先生が張り巡らした見事な伏線をどう観客に“映像の記憶”として埋め込むか。そしてアニメや映画版もなし得なかったあのクライマックスの完全映像化です。現在、NETFLIXでの世界配信へ向けて、作品のリアルな季節感や空気感を描く為、真冬の北海道での4K撮影が続いています。日米のスタッフが満場一致で選んだ主人公・悟を演じる古川雄輝さん、他のキャストの皆さん、下山組スタッフとが一丸となって、主人公のように『未来を変える』全世界に向けたジャパンオリジナルのドラマを目指します。


◎主演:古川雄輝コメント

世界中に発信されるということで、日本だけでなく、世界中の方々に見て頂けることを嬉しく思います。役柄は自分と同じ29歳。口数が少なく無気力だった悟が、リバイバルを繰り返すことによって憧れていた「ヒーロー」、気力に満ちた自分に成長していく姿を見せられるように頑張ります。久しぶりの主演ドラマなので楽しみながら、原作ファンにも、新しく『僕街』に触れる方々にも満足して頂ける悟を演じたいと思います。


☆キャスト

藤沼 悟(大人):古川雄輝
片桐愛梨:優希美青
小林賢也(大人):白洲迅
藤沼悟(子供):内川蓮生
雛月加代(子供):柿原りんか
雛月明美:江口のりこ
澤田真:眞島秀和
八代学:戸次重幸
藤沼佐知子:黒谷友香


☆ストーリー

漫画家を志すもうだつの上がらない藤沼悟(古川雄輝)は、自分にだけ起こる現象“リバイバル”―何か「悪いこと」の原因が取り除かれるまで、そのきっかけとなった場面に巻き戻される現象―に悩まされていた。

ある日、家に帰った悟は、自宅で母・佐知子が殺されているのを目撃する。犯人を追う悟だったが、逆にはめられ、自分が母親殺しの犯人として追われることになってしまう。母親の死を食い止めたい悟は“リバイバル”を強く願うが、リバイバルした先は18年前。小学校5年時にまでさかのぼった。

それは、同級生の雛月加代が殺される直前の時期。この時代に起こった雛月加代を含めた連続児童誘拐殺人事件に、母親が殺されることになった原因があると確信する悟は、同級生の小林賢也や担任の八代学の助けを借りて加代を救おうとすると同時に、事件の謎を追うことにする。


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