出前キャンセルでマンションに料理ぶちまけ

2017/01/19 14:10 Written by Narinari.com編集部

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中国のレストランではたいてい出前サービスを導入しており、便利なことこの上ないのだが、店や配達員、客の間のトラブルが多いのも事実。このたび、客が注文をキャンセルしたところ、配達員が腹いせにマンションの廊下に料理をぶちまけていたことが発覚し、問題となっているという。

中国メディア・NEWS 117などによると、この一件は1月12日、天津市河西区のマンションで暮らす張さんが遭遇した出来事。張さんはその日、出前アプリで料理を注文した。しばらくして料理は無事届けられたが、すでに冷めており、「食べられたものじゃない」とカスタマーサービスに連絡を取ったそうだ。

すると事情を聞いたテレフォンオペレーターに「しばらくお待ちください」と言われ、その後、張さんがアプリを確認すると、注文はキャンセルされ、支払った料金もきちんと払い戻しされたそうだ。

問題が発生したのはその後。先ほどの配達員から電話がかかってきて、怒った声で「なぜキャンセルした?」と責められることに。張さんが理由を述べると、配達員は料理を返却してもらいにこれから再び訪問するという。張さんは「あとでややこしいことになるかもしれない」と直感が働いたのであろう、スマホで一連のやり取りを動画で残すことにした。

姿を現した配達員は張さんに「料理すべて」を返すように要求。張さんの夫が食べかけの料理を渡そうとすると、再び言い争いに発展。最終的に張さんと夫は「もうつきあいきれない!」とドアをバタンと締め、半ば強引に相手を追い返した。

そして翌日の早朝。張さんが出勤しようと玄関を出たところ、昨日返却したはずの料理が廊下にぶちまけられていることに気づく。張さんは気持ちが悪くなり、再びアプリのカスタマーサービスにクレームを入れたそうだが、「調査します」との返答はあったものの、いまだ詳細は明らかにされていないという。

今回の一件に関して言えば、出前アプリの運営会社と出前を担当したレストランの意思疎通がうまくいってなかったことが原因と思われるが、中国では仮に直接レンストランに電話で注文しても、こうしたトラブルが発生する可能性は十分ある。と言うのも、店側は配達に関するクレームが入ると、有無を言わさず配達員にすべての責任を押し付け、配達員に罰金を科すこともしばしば。自分の過失ではない場合、配達員は不満を募らせることになり、結果として怒りの矛先が客に向かうのだ。

また、ささいなことで注文をキャンセル客も多く、そうした出前サービスを取り巻く環境がトラブルを発生させる確率を押し上げているようだ。

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