米フロリダの州裁判所で争われていたある裁判が、決着が付かないために、このたび米連邦裁判所(※日本の最高裁判所にあたる)で裁かれることになりました。
訴えているのはマリア・エリザラーラスさんという女性。彼女は数年前に亡くなった夫の死因が、米大手薬局ウォールグリーンズによってもたらされた精神的苦痛であったとして、企業を相手に損害賠償を求めているのです。
いったい、薬局がどのような精神的苦痛を与えたというのでしょうか。これが少し変わっています。
米放送局WHIO-TVによると、それは、マリアさん宅の近所にあるウォールグリーンズの支店が、夫のフェルナンドさんに「強制的にトイレ掃除をさせたため」なのだそうです。
2012年のある日、この薬局を訪れたフェルナンドさんは店内のトイレを借りた後、店を去る際に店員に呼び止められ、トイレに戻されると「こんなに汚したじゃないか!」と強い口調で咎められました。そしてモップを渡されて室内の掃除を命じられ、終わるまで20分ほどの間、帰らせてくれなかったというのです。
その後、マリアさんいわく、フェルナンドさんはこの経験が酷いトラウマになり、その結果命を落としてしまったというのですが、残念ながらどのような死因で、どのくらいの時間が経った後に亡くなったのか、詳しいことは一切公表されていません。
ちなみにウォールグリーンズは50,000ドル(約570万円)の示談金を提示しているそうですが、マリアさんは今後も争う姿勢を変えていないと伝えられています。