元L⇔Rの黒沢健一さんが脳腫瘍のため死去

2016/12/07 16:07 Written by Narinari.com編集部

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「KNOCKIN'ON YOUR DOOR」などのヒット曲で知られる元L⇔Rの黒沢健一さんが、12月5日午前3時52分に亡くなったと、7日、公式サイトで告知された。享年48。通夜と葬儀は近親者のみで執り行われ、後日「お別れの会」を開催する。

黒沢さんは今年10月3日、公式サイトで脳腫瘍を患っていることを発表。「実は現在病気療養中で入退院を繰り返しています。病名は『脳腫瘍』です」「ちょうど1年前、Billboad Liveでのコンサートのリハーサルをしている最中にめまいを覚え、病院で検査して発覚しました。その後先程書いた通り、入退院を繰り返し、良くなったり悪くなったり一進一退が続いています」「今は今月のリンゴスターの来日を楽しみに治療を続けています。それでは皆様もお身体を大切に。ではまた」などとつづっていた。

今回の訃報と共に、公式サイトではL⇔Rのメンバーもコメント。バンドではギターを務めた弟の黒沢秀樹は次のようにつづっている。

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病気療養を続けていたL⇔Rのリードヴォーカル、僕の実兄である黒沢健一は12月5日の深夜、夜明けを待たずに旅立ちました。家族の見守る中、安らかに眠るような最期を迎えることが出来ました。
ファンの皆様からの沢山の応援のメッセージには本人のみならず、家族も大変励まされました。これまで兄の音楽を愛してくれた皆様に心からの感謝を家族を代表して申し上げます。
もう一度一緒に新しい作品を作り、同じステージに立つという夢は叶いませんでしたが、年明けの武道館ライブDVDのリリースは兄の強い希望でスタートした企画であり、実現出来ることはとてもうれしいです。力を尽くしてくれたポニーキャニオンの皆さんを始め、これまでお世話になった全ての関係者、スタッフのみなさんにも心からの感謝を捧げます。本当にありがとうございました。
デビューから25年という節目の年にこのような報告をしなくてはならないことはとても悲しく残念なことですが、黒沢健一の音楽はこれからもずっと、聴く人の心に響き続けてくれると信じています。兄の遺してくれた作品が、一人でも多くの人の悲しみや絶望を癒し、希望の糧となってくれることを心から願っています。

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ベースの木下裕晴は「随分と昔の話になりますが僕は、健一、秀樹、貴子と共に音楽業界の海にとび出しました。あれから20余年。今はもう別々の活動をしており、僕自身はアーティストのサポートという裏方の仕事をしていますが、この4人の活動が僕の原点になっています。そのうちの1人である健一が旅立ちました。健一は自分の近くに長く一緒にいてくれた友人でもあります。よく会っていましたし、ソロの活動にも参加させてもらっていました。昨日亡くなった本人に会いましたが、寝ているくらいにしか思えず、未だに全く実感が湧きません。この先、寂しくなるな。『健ちゃん、[grow]が滲みるよ、ベース入ってない曲だけど。笑 新曲はしばらく聴けそうにないけど、いつか聴けることを楽しみにしてるよ!』」とコメント。

元メンバーの嶺川貴子も「私の健一君に対する印象は、天才的天然少年。話を膨らませるのが面白かったし、スプーン曲げが上手だった。3年前久しぶりの再会をした時、健一君はぜんぜん変わっていなくて、笑顔で優しかった。短い時間だったけど、あの時再会できてよかった。発見された、健一君が描いた“いけんを言うもも”の絵は、本当に私に似ていますね。大事にします。ありがとう」とコメントしている。

黒沢さんは1968年生まれ、茨城県出身。19歳で作曲家デビューを飾り、南野陽子、島田奈美らに楽曲を提供し、1990年にL⇔Rを結成した。代表曲の「KNOCKIN'ON YOUR DOOR」は、江口洋介主演の月9ドラマ「僕らに愛を!」(フジテレビ系/1995年4月〜)主題歌で、ミリオンセラーを達成。L⇔Rとしてはほかにポッキー四姉妹のCMおよび映画「四姉妹物語」の主題歌に起用された「HELLO, IT'S ME」、黒沢さん名義の楽曲提供曲には森高千里の「気分爽快」などがある。

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