池内博之の中国大作出演続く、ジャッキーと共演も

2016/12/04 00:03 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


俳優の池内博之(40歳)が、年内に中国で公開される映画「鉄道飛虎」で、初めてジャッキー・チェン(62歳)との共演を果たすことがわかった。監督のディン・シェンが、池内が過去に出演した大ヒット香港映画「イップ・マン序章」での演技を見て惚れ込み、今回のキャスティングが実現したという。

本作の舞台は第二次世界大戦下の中国。在中日本軍を襲撃するため、中国の鉄道労働者や一般市民の人々は、鉄道による日本軍への物資支援を妨害しようとゲリラ隊「鉄道遊撃隊」を組んで立ち上がった。ジャッキー・チェン演じる馬元は一般市民の代表として、その「鉄道遊撃隊」を率いて鉄道が通る橋を爆破しようと企むが、池内博之が演じる山口が、在中日本軍の指揮者として「鉄道遊撃隊」の企みを阻止しようとする。そんな「鉄道遊撃隊」と「日本軍側」との攻防を描いたアクションコメディーだ。

見どころは、やはり池内とジャッキー・チェンとの息の合った格闘シーン。また中には、走っている列車を追いかけて飛び乗る場面など、ワイヤーなしの体当たりで挑んでいるアクションシーンもあり、注目すべきポイントとなる。

池内が演じる山口は、頭が良くて強い“悪役”だが、何かツイていない、中国の人から見てもどこか憎めないような存在。決して完全なる“悪人”としてではなく、自らの責任を全うしようとする人物として描かれており、アクションシーン以外に「おじさんとのキスシーン」など、作品の中で幅広い役を演じ切っている。

撮影は2015年10月末〜12月末に遼寧省と山東省にて、気温マイナス約20度という過酷な環境で行われた。池内はジャッキー・チェンと初共演した感想として「子供の頃から憧れていた方と共演できて本当に嬉しいです。撮影初日からアクションシーンがあったのですが、ジャッキーさんご本人から『テンポ感を大切にしてほしい』など直接アドバイスを頂きました。過去にジャッキーさん御自身が沢山の怪我をされ、生死をさまよう事もあったようで、私が怪我をしてしまった時も気を遣って優しく接して頂きました。また周りの俳優陣に対しても、アクションシーンの安全には特に気を遣ってくださる方でした」とコメント。

また、「ハルビンに近い所に3か月ほどいたのですが、現場はマイナス約20度の極寒の中での撮影。監督、スタッフ、出演者、耳がちぎれんばかりの寒さに耐えながら毎日撮影をしていました。ちょうど自分の誕生日を撮影現場で迎えたので、ジャッキーさんをはじめ、スタッフの皆さんにお祝いしてもらえたのが嬉しかったです」と撮影当時のエピソードについても振り返った。

映画の見どころとして、「アクション部分に関しては特に苦労したので注目して頂きたいですが、この作品は『アクションコメディー』になっているので、よりたくさんの方々に楽しんで頂けたら嬉しいです」とアピールしている。

本作は、中国では年内公開予定、台湾での公開は2017年1月6日公開(予定)となっており、池内も他の共演者と共に初日舞台挨拶に登壇する予定だ。日本での公開は未定となっている。

池内は2008年に公開された大ヒット香港映画「イップ・マン序章」に出演し(同作品は、第28回香港電影金像奨の最優秀作品賞を受賞)、本格カンフーに初挑戦。2013年には、日中合作映画「スイートハート・チョコレート」で人気海外女優のリン・チーリンとW主演を務め、日本でも中国でも、その演技力の高さが認められてきた。

また2018年春には、世界的名匠であるジョン・ウー監督が手がける最新作、福山雅治と中国の人気俳優チャン・ハンユーがW主演を務めることでも話題の香港・中国合作映画「追捕 MANHUNT」(日本語タイトル未定)への出演も決定している。

さらに上記以外にも、中国での作品への出演オファーが殺到しており、来年以降、まだ情報が解禁されていない中国での大作映画への出演も控えているようだ。アジアを代表する演技派俳優として話題作への出演が続々と決まっており、今後、海外でのさらなる飛躍に期待が高まりそうだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.