商品のパッケージには、消費者の関心を引くためにさまざまなキャッチコピーが記載されているが、中国ではこのたび、菓子のパッケージに記されていた「毎日食べれば運が良くなる」というキャッチコピーを信じた男性が「運が良くならないじゃないか！」と憤慨。菓子メーカーを訴える出来事があった。

中国メディア・鳳凰財経などによると、事の発端は9月11日、広西チワン族自治区南寧市の謝さんがスーパーでせんべいを購入したこと。そのパッケージには「毎日食べれば運が良くなる！」と記載されており、言葉通りに謝さんはしばらく食べ続けたが、当然のことながら期待したような変化は現れなかった。これに怒った謝さんは9月19日、メーカーや政府関連部門宛てに告発状を送りつけたという。

告発状には商品代金の返金や賠償を求めるとともに、メーカーに行政処罰を与えるよう記されていたそうだが、告発状がどこからともなく流出したことから事態はややこしくなる。

多くのネットユーザーが知るところとなり、結果、謝さんのもとには嫌がらせやからかいのメッセージが次々と届くようになってしまった。一方、9月下旬時点では政府関連部門やメーカーからの謝さんの訴えに対する正式な返答は届いていない状況だという。

とは言え、謝さんは自身の行動を「間違っていない」と断言する。問題のキャッチコピーは食品安全法および広告法に触れているとし、たとえ笑われようと貶されようとも引き続き争う姿勢だ。