神田明神に8m超の「こち亀」絵巻を奉納

2016/09/03 22:22 Written by Narinari.com編集部

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「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(著・秋本治)の40周年を記念して製作した、完全描きおろしイラストによる絵巻の奉納式が、9月3日、東京・神田明神にて執り行われた。

1976年9月に連載をスタートして以来、休むことなく週刊連載を続けてきた秋本が、神田明神遷座400周年と「こち亀」40周年を記念して、今回、全17枚のイラストを描きおろし、全長8メートルを越える絵巻を製作。作中にもたびたび登場し縁ある神田明神に「神宝」として永年奉納した。

この絵巻の正式名称は、「秋本治『こちら葛飾区亀有公園前派出所』連載四十周年 江戸総鎮守神田明神 遷座四百周年 記念奉納絵巻」。絵巻には、両さんが生まれた戦後の浅草から、少年時代にあたる戦後昭和の様子、「こち亀」が連載を開始する1976年を経て、現在に至るまでの様々な時代や場所を、「こち亀」キャラ達が山車を引きながら練り歩いてゆく姿が描かれている。

また、東京・下町を中心とした各時代を代表する子供の遊びや流行、歴史的事象も描かれ、文化史としての性格も持つ、8メートルにわたる一大絵巻だ。

当日の奉納式には、秋本も参列。「漫画というジャンルの絵巻が神田明神に奉納されて後世にずっと残るというのは、漫画家としても大変嬉しく思います」と喜びを語った。

この絵巻は9月11日までの約1週間、神田明神の祭祀殿で展示するほか、9月14日から9月26日まで、日本橋高島屋で開催される「こち亀展」でも出張展示される(一部分の展示。また、会期中展示替えがある)。


☆会見での秋本治コメント

「今回の企画があがったときに、漫画の作品を絵巻にすることに不安はありましたが、『こち亀』で出てくるような下町の生活を綴ってもらいたいという事だったので、それなら両さんの子どもの頃から今に至るまでの風俗や流行りものを描こうと。記念にもなるし、こち亀の歴史にもなるから、やってみようという事でやりました。こうして実際に出来てみると、ああ、引き受けて良かったなと思います。漫画というジャンルの絵巻が神田明神に奉納されて後世にずっと残るというのは、漫画家としても大変嬉しく思います」

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