83歳名優はセリフを1000回復唱、妻証言「彼は練習に練習を重ねている」。

2016/07/11 10:39 Written by Narinari.com編集部

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過去115本以上の映画に出演し、オスカーに6度ノミネートされているマイケル・ケイン(83歳)は、台詞を完璧に覚えるために、どこにいようと練習時間をもうけるそうで「一人で練習するよ。撮影前までに最低1,000回は台詞を復唱するようにしているんだ」「鏡は使わず、ただ復唱しているよ。座って練習しているんだ」と話している。

また、撮影当日に初めて共演者の台詞を聞きたいというこだわりがあることから、台本を覚える時に人に協力を求めることはないという。

「会話だからね。他の俳優たちが台詞を発した時、私はその台詞を初めて聞くってわけさ。それがうまくいくコツなんだ」
「相手がなにを言うのか知っている状況にはしたくないんだよ」
「自分の受け答えはそりゃ知っているさ。1,000回言っているからね。だから相手が言うことを聞いて、そうすることで、変化が生まれるんだ」
「その点と、自分は台詞を忘れないと自覚している自信を持つこと(が大事なんだよ)」

そんな台詞を徹底的に覚えるというマイケルだが、台本を覚えるのにかつてより苦労しているといい、「年をとるとどうなるか想像がつくと思うけど、私の場合、台詞は忘れないけど覚えるのに倍の時間がかかるよ。とても長い時間がね」と続けた。

そして、仕事以外の時間も練習を続けるマイケルに、妻のシャキーラは理解を示しており「彼は練習に練習を重ねているわ。どこにいても台詞ことを考えているの」「映画が2週間かかるものでも2か月かかるものでも彼は同じ努力をしているわ。台詞を何度も何度も練習するの」「マイアミで浜辺を歩いたり、南仏でボートに乗ったり、自宅の庭を歩いたり、池のアヒルに餌をやったり、孫と過ごしたりしながらね。彼は台詞を繰り返し練習しそれが彼の生き方になったの」「もう慣れたわ。でも私も彼も彼の偉業は懸命な努力があってこそだって気づいているの」と語る。

マイケルはウディ・アレン監督の「ハンナとその姉妹」(1986年)、ラッセ・ハルストレム監督の「サイダーハウス・ルール」(1999年)でアカデミー賞助演男優賞を受賞している。

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