地下鉄やバスなどの交通機関でうたた寝し、寝過ごした経験がある人はきっと多いことだろう。中国のある男は路線バスで寝過ごしてしまい、運転手からハンドルを奪ってブレーキを踏んだ挙句、窓を破壊して飛び降りたというのだから過激だ。
中国メディア・金羊網などによると、この男は広東省清遠市英徳市の20代の陳某。昨年11月30日晩、陳は広州夜48路の路線バスに乗車した際に寝過ごしてしまい、運転手にその場で下車させてくれるよう懇願した。しかし、運転手に拒否され、2人の間で言い争いが勃発してしまう。
すると陳は怒りに身を任せ、運転席のハンドルを奪い、強引に急ブレーキ。それが原因で転倒してしまった乗客もいたという。それでも陳の“暴走”は止まらない。今度は車内後方に設置されている緊急用ハンマーで窓ガラスを破壊するや、走行中の窓から飛び降りるという信じられない行動に出たのだ。
この行為により陳自身も怪我を負ったが、先日、この事件の裁判が結審。陳には危険な方法で公共の安全を脅かした罪により、有期懲役1年半の判決が下されることになった。また、陳はバスの窓の賠償金972元(約15,000円)も支払ったという。