別府大ピンチでCM14本一斉公開、女将入浴シーンや踊り子ベリーダンスも。

2016/06/20 09:16 Written by Narinari.com編集部

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大分県の別府観光誘客緊急協議会は6月20日、観光PRのCM「別府温泉の男達」全14タイプを公開した。九州でのテレビCM放送とあわせ、YouTubeでも配信している(//www.youtube.com/channel/UCTDw5zlNW520G9jV-tBaSAw)。

このCMは、今年4月に起きた熊本地震の風評被害により、大打撃を受けている大分県別府市に観光客を取り戻すために、市民が出演して明るい笑いで「別府は元気です!」と全国に訴える内容。

ホテルの支配人はお客さんが来ないためせっかくのお湯が「垂れ流しじゃ!」と叫び、女将は入浴シーンでカラダを張ってサービスショット、ミスユニバース準GPの美女を含む踊り子がベリーダンスで「ベリー元気です」と訴え、老人は有名人にSNSでの拡散を訴えかける――さまざまな別府市民があの手この手でPRするもので、「ピンチすぎて、つい作りすぎてしまいました!」と全14タイプも公開した。

熊本地震では別府市でも震度6弱の揺れを観測したが、幸いにも揺れによる被害はほとんどなく、別府市旅館ホテル組合連合会加盟の全112軒の宿泊施設のうち111軒が地震当日から変わらず営業している。

しかし、観光業は大きな打撃を受けており、地震直後の8日間で予約をキャンセルした大分県の宿泊客は約20万人(被害総額23.5億円)、そのうち別府市の割合はとても高く、別府市旅館ホテル組合連合会によると、推定約11万人(被害総額13.7億人)にのぼったという。毎年賑わうゴールデンウィークにも観光客は戻らず、宿泊者数は前年比33%減、観光レジャー施設の入場者数は46%減となった(4月29日〜5月8日)。

この危機的な状況を受けて、夏休みシーズンに観光客を呼び戻すために、ひいては震災を受けたエリアおよび九州全体が明るく元気になって欲しいとの願いを込めて、今回のCM制作に至った。

CMにも出演している別府市の長野恭紘市長は「震災からの復興に向けて、いま別府市民の意識が結束しています。“ごちゃ混ぜ”の魅力な文化があり、懐の深い別府らしいCMができあがりました。このCMの温かさ、ユニークさによって、“別府へ来る”ことでの支援をぜひお願いしたい。別府はいつも通り、通常通り、元気に毎日営業中です。どうぞ安心して別府に足をお運びください!」とコメントしている。

なお、今回のCMは、2008年よりシリーズ放送され、これまでに全68話が公開されている地元・大分の人気テレビCM「別府競輪の男達」のパロディとして制作された。地方CMにも関わらず、じわじわとネットでも話題を呼び、YouTubeでのトータル再生回数は約70万回を超えているほか、バラエティ番組「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系)で取り上げられたこともある。

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