映画初の刀剣ドキュメンタリー、全国公開や海外出品へ支援呼びかけ。

2016/04/15 17:00 Written by Narinari.com編集部

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映画史上初の刀剣ドキュメンタリー「映画 日本刀 〜刀剣の世界〜」が、5月下旬に公開されることが決まり、全国規模での公開や海外映画祭出品に向け、クラウドファンディングがスタートした。

2015年、日本刀を擬人化したゲーム「刀剣乱舞」の大ヒットがきっかけとなり、“刀剣女子”(流行語大賞ノミネート)と呼ばれる女性ファンが急増するなど、空前の刀剣ブームが到来している昨今。2016年に入ってもその勢いは止むことなく、日本刀の展示を行う博物館では、数時間待ちは当たり前の長蛇の行列ができている。4月に開催された奈良・薬師寺の「仏教と刀」展・「噂の刀展」同時開催においては、午前9時の開場時には最寄り駅まで数100メートル、約2,000人が列をつくったほど。また、日本刀の特集雑誌である別冊宝島「日本刀」シリーズは累計46万部という異例の売上げ記録を更新中だ。

そうした中で製作された本作は、名刀と呼ばれる刀剣、その主となった武将たちとの数奇な運命を振り返りながら、現代に伝わる刀鍛冶師・刀研磨師の匠の秘伝の技を紹介する映画史上初の刀剣ドキュメンタリー。明石国行(あかしくにゆき)、童子切安綱(どうじきりやすつな)といった国宝ら25振りの名刀が集結し、映画館の大スクリーンで名刀の細かな装飾や刃文までもが確認でき、まさにその場にいるような迫力で刀の製作過程が体感できる。

刀鍛冶は奈良県無形文化財に認定されている月山貞利氏、刀研磨は人間国宝の本阿弥光洲氏。ナレーションは人気声優の鳥海浩輔氏(ゲーム「刀剣乱舞」三日月宗近の声)が担当。刀匠たちが技術の粋を尽くして生み出してきた日本刀は、どのように作られるのか? そしてどのような歴史を辿り、今、目の前に在るのか? 刀剣に込められた日本人の心・魂が、スクリーンを彩る。

ただ、現時点で予定されている上映映画館はTOHOシネマズ日本橋の1劇場のみ。そこで映画の公開劇場拡大、そして海外映画祭出品に向け、MotionGalleryにてクラウドファンディングが始まった(//motion-gallery.net/projects/katana)。

クラウドファンディングのリターンにはいろいろなものが用意されているが、中には「エンドクレジットに名前を記載」「完成披露試写会にご招待」「実物日本刀(陸奥大掾三善長道・阿州吉川六郎源祐芳)の見学会・撮影会にご招待」「刀剣博物館貸切展示会にご招待」なども。プロジェクトの終了日時は5月9日(月)23時59分を予定している。

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