中国で先日、ひき逃げ事件で逃走中の指名手配犯が、別件で警察に“うっかり”通報してしまい、逮捕される出来事があった。
中国メディア・銭江晩報などによると、3月28日夜のこと。きっかけは1本の110番通報だった。
通報の内容は「違法の闇カジノが行われている」というもの。警察が現場に急行すると、そこは辺鄙な場所にある住宅の一室で、中では10数人がテーブルを囲み賭博行為をしていた。確固たる証拠を掴んだ警察は室内の10数人を捉え、そのまま署に連行したそうだ。
警察は情報提供者の男に感謝を示すとともに、「より詳しい話を聞かせて欲しい」と署への同行を願い出た。すると男の様子がおかしくなる。落ち着かない様子で、あれこれと理由をつけては同行を拒もうとし、そうこうしているうちに警察も男に疑いの目を向けるようになり、結局強制的に連行されることになった。
署に戻った警察はさっそく端末のデーターベースから男の身元を調査を開始。すると、男は“指名手配犯”であることが発覚。調べによると、2週間ほど前、男はひき逃げ事件を起こし、行方をくらませていたという。自身も闇カジノに出入りしており、負けた腹いせに「うっかり通報してしまった」というのが真相のようだ。