息子が産まれず自ら性器切断、周囲から嘲笑され「メンツが立たない」。

2016/02/26 20:36 Written by Narinari.com編集部

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中国の農村部などでは、いまだに“男の子信仰”が根強く、中絶などの産み分けが社会問題化しているが、このたび、36歳の男性が娘しかいないことを周りに嘲笑され、自身の性器を切断するという痛ましい出来事が起きた。

中国メディア・東南早報などによると、これは2月15日、福建省泉州市永春県での出来事。同日23時ごろ、泉州市の総合病院急診科にひとりの男性患者が担ぎ込まれた。そのとき男性の顔は青白く、全身に酒気を帯びており、「私はつながない、つながない!」と喚き散らしていたという。

当番の医師は当初意味がわからなかったそうだが、同行していた家族の話を聞いてびっくり。男性はその日、自ら性器を切り取ったそうで、切り取られた性器の先の部分(3センチ程度)は家族が氷嚢に包み、携帯していた。

男性は別の病院で応急処置は済ませていたが、血は止まっておらず、ショック状態。医師はすぐに血漿輸液を行い、4時間以上にも及ぶ接合手術を行うことになったという。

気になるのは、男性がいったいなぜこのような恐ろしい行動に出たのかという点。家族によれば、男性には3歳と13歳のふたりの娘がいるが、農村ではそれをネタにしばしば嘲笑を浴びていたそう。そしてその日、ついに我慢の限界に達したのか、男性はひとり酒を飲み、自身の性器を切断してしまったという。

最終的に男性の手術は成功し、完治までには長い時間を要するものの、普通の生活には支障を来さないことが明らかになり、家族はほっと胸を撫で下ろしたというが、男性には今後心のケアを目的としたカウンセリングなどが必要になるとのことだ。

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