レディー・ガガは、自身の楽曲「ティル・イット・ハプンズ・トゥ・ユー」で過去のレイプ体験を思い出すことになったが、その反面その傷を癒す手助けになったともいう。
アメリカの大学にはびこるレイプ犯罪を追ったドキュメンタリー映画「ザ・ハンティング・グラウンド」のために同曲をダイアン・ウォーレンと共に作曲したガガは、アカデミー賞歌曲賞にもノミネートされたこの曲を書いている間に、19歳の時に自分自身に起きた辛いレイプ体験を思い出すことにもなったとデッドラインのインタビューの中で語る。
「ダイアンとこの曲を作ることで昔の嫌な記憶を思い出すことになったわ。良くなってきているのだけど、これは怪我のようなものなの。完全に治るまでにはひび割れたり、ぐちゃぐちゃになったりするものなのよ。ダイアンとじゃなければこんなこと一生しなかったと思う。自分自身に向き合うこともできなかったと思うし、誰かの曲を歌うことなんてなかったと思うの。私の中のやらなければならなかった大切な何かだったんだわ」
その一方で、アカデミー賞にノミネートされたことで、重要な問題により焦点が当てられることを喜んでいるガガは「みんな『わあ、アカデミー賞のノミネート作品なんだ』っていうの。私にとってはそれだけの事じゃないのよ。もちろんクールなことだけど、アカデミー賞はこの曲をノミネートすることで、この問題のこともノミネートしたってことなの。だから今、この問題についてメディアがとりあげることによって、みんながこの問題を口に出すことができるようになると願っているわ。もっとたくさんの人たちにこの問題を伝えることができるはずよ。アカデミー賞のような団体が『私たちはあなたのことを大切に思っているよ』と言ってくれればね。だからノミネートはただ私とダイアンへのメッセージではなくて、曲を聴いてくれた人や、同じような問題を経験した人たちへのメッセージなのよ」と続けていた。