ひょうたん書店の閉店惜しむ声、“地方でのアニメ放送”に尽力。

2016/02/14 00:42 Written by Narinari.com編集部

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鹿児島にある名物コミック専門店「ひょうたん書店」が、2月14日に閉店すると発表した。同店のFacebookやTwitterでは閉店の案内をしているが、地方のアニメ・コミック文化を支えてきた雄の閉店の決断に、多くの悲しみの声、そして閉店を惜しむ声が広がっている。

公式サイトなどによると、「ひょうたん書店」は1986年に鹿児島県鹿児島市で創業。当初は通常の“町の本屋さん”だったが、1997年に地元の声に応える形でコミック専門店に生まれ変わり、2003年よりPCゲーム、同人アイテムの取り扱いを開始した。

全国的にその名が知られるようになったのは、同書店が「新世紀エヴァンゲリオン」を鹿児島県で放送してもらえるようテレビ局にかけあい、署名活動を展開したというエピソードが知られるようになってから。また、同書店はKTS鹿児島テレビが放送するアニメ枠のスポンサーになり、「もやしもん」や「さよなら絶望先生」などの放送に尽力するという、一般的にイメージする書店の枠を大きく飛び出した活動で話題を呼んだ。

2月13日付けで更新されたFacebookによると、閉店の理由は「取引取次会社の自主廃業に伴い、今後の店舗営業が困難と判断」したため。急な閉店の案内には「突然の出来事で長きに渡りご利用いただきましたお客様方に直接お伝えする事が出来ない状況はとても心苦しいのですが たくさんのご迷惑をお掛けする事を深くお詫び申し上げま」と謝罪している。

また、「30年間、当店を支え、ご利用いただきましたお客様お一人お一人に深く感謝しております。本当にありがとうございました」と感謝の言葉をつづっている。

なお、店舗は閉店するものの、今後は「通販業務をメインに『ひょうたん』という会社の存続をしてまいります」とのことだ。

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