クシーを手配した女性のもとに、路線バスがお迎えにあがるという信じられない出来事があり、話題を呼んでいる。バスの運転手が“副業”で勝手にタクシー業務をしていたのだという。

中国メディア・東方網などによると、この一件は1月上旬のこと。その日23時ごろ、陳さん（女性）が上海駅そばで配車アプリを開き、1台のタクシーを手配したところ、「1台の赤いSUVがお迎えに上がります」との通知とともに、運転手からは場所の確認電話が入り、あとは到着を待つだけとなった。

しかし、約束の場所に現れたのは赤いSUVではなく、まさかの路線バス。陳さんは驚いて確認するも、肝心の運転手は「自分の車は別の場所に停めてあってね。これは最終バスで、客もいないから乗ってくださいよ」とまったく気にもとめていない様子。そのまま陳さんを乗せ、目的地まで走らせたそうだ。

目的地に到着するまでの道すがら、陳さんが運転手に話を聞いたところ、運転手は配車サービスの副業をしていることをあっさり認め、「（バスの）回送は“浪費”でしょう」とまで豪語する始末。また、陳さんが「（バスをタクシーとして勝手に利用することは）初めてじゃないでしょう？」と尋ねると、悪気もなく「そうだね」と笑顔で答えたという。

もちろん、この件について報告を受けたバス会社と配車アプリ会社は仰天、当該のバス運転手には処分が下されることがすでに確定しているという。