アカデミー賞の差別問題に声明、2年連続主要ノミネートを白人独占で。

2016/01/20 11:02 Written by Narinari.com編集部

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米アカデミー賞会長のシェリル・ブーン・アイザックス氏が、波紋を広げている“白人だらけの今年のノミネート”について、痛恨の意を明らかにした。

2月に行われる授賞式で、白人の俳優陣しかノミネートされていないことに非難が挙がっていることについて、アイザックス会長は来年度には大きく変化すると約束した。

出された声明文で会長は「今年のノミネート者たちの素晴らしい業績を称えたいと思います。その素晴らしい偉業を称える一方で、多様性の欠如については心を痛めていると共に憤りを覚えています」「これは困難ながらも重要な議題であり、大きく変化する時がきているのです。アカデミーは会員構成を改めるために劇的な一歩を踏み出します」とコメントした。

アイザックス会長はより多様化をもたらすために会員の選出を見直すとしており、「この先、数週間に渡って我々は2016年期とそれ以降に必要不可欠である多様化をもたらすために、会員の選抜面の見直しを実行します」「多くの方がご存じのように、我々は過去4年間に渡って会員の多様化に向けて変更点を取り入れてきました。しかしながらその変化は希望通りのスピードで実現されていません。我々はより一層、より良い形で、より早く取り掛かる必要があるのです」「このアカデミーにとって前例のないことではありません。60年代と70年代には活気ある時代に沿った存在であるためにより若い年代の会員を選別することが重要視されていました。2016年においては性別、人種、民族性、性的指向という全ての多様性が求められるのです」と続けた。

その一方で会長は今回の問題点に注意を向けてくれた人々たちへ感謝の意も述べ、「我々のコミュニティの中で深刻な懸念が挙がっていることは認識していますし、共に前進していくにあたって私に連絡を取ってくださった全ての皆様に感謝しています」としている。

2年連続白人の俳優陣しかアカデミー賞にノミネートされなかったことを受け、ジェイダ・ピンケット=スミスやスパイク・リー監督などが今年度の式典に出席しない意向を表しており、司会のクリス・ロックは降板こそしないものの、同式典を「白人のBETアワード」としても知られている賞と皮肉交じりに呼んでいた。

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