シンガーソングライターのスガシカオが、1月20日に発売する6年ぶりのオリジナルアルバム「THE LAST」に、作家・村上春樹のライナーノートが掲載されていることがわかった。
スガはかねてより村上の小説の大ファンであることを公言。村上も2005年に出版された音楽評論集「意味がなければスイングはない」(文春文庫)にて、「かなり特徴的な『文体』である」「微妙なごつごつさや細かいツノの立ち具合、エラの張り具合が、なんといってもこの人の歌詞の持ち味なのだ」とスガの書いた歌詞を評価し、長編小説「アフターダーク」(講談社)ではスガの楽曲「バクダンジュース」を登場させるなど、かねてよりスガシカオの音楽に注目していた。
そこから両者の親交が始まり、今回、ニューアルバムを制作するにあたり、「自身の集大成となる作品の解説を村上さんにぜひお願いしたい!」というスガの強い要望によりライナー執筆をオファーしたところ、村上氏もそれを快諾。実現の運びとなった。
「『うまく呑み込めない気持ちのカタマリのように』スガ シカオの新しいアルバムのためのライナーノート」と題された解説文には、スガシカオの音楽への特筆性や想い、ニューアルバム「THE LAST」収録曲の解説などが約3,000字にわたり記されている。
なお、村上が日本のアーティストの作品にライナーを寄せるのは、今回が初めてのことだ。