今井絵理子が石巻の女性応援「もろい自分を認めて、見せていくべき」。

2015/10/27 10:19 Written by Narinari.com編集部

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歌手の今井絵理子(32歳)が10月26日、宮城県石巻市の石巻専修大学で行われた、震災後より女性の自立をサポートする「Eyes For Future by ランコム(未来へ向けたまなざし)」のトークセッションに登壇した。

「Eyes for Future by ランコム」は、民間企業(日本ロレアル)、地元NPO(石巻復興支援ネットワーク)、行政(石巻市)の3者協働のもと、「女性が輝く、石巻が輝く」(女性の力で石巻を輝く街に)を目指し、2013年に開設した女性支援のプログラム。パソコン、コミュニケーション、ビジネス講座などの実務を学べる講座だけではなく、地元石巻の先輩起業家によるメンタリングや様々な分野で活躍中の女性を講師に迎えたセミナーやワークショップなど、「地方」(地元)と「女性」の視点を活かしたユニークな講座を提供し、これまで3年間で81人が修了した。

今井が駆けつけたのは、26日に行われた修了式。「大変なこと、挫折することもあったかと思いますが、この講座を通じて、素敵な笑顔の仲間に出会って、沢山笑ったと思います。修了式の今日がスタートで、この講座で出会った笑顔と輝きを他の方にも分けてあげてください。応援しています」と受講生を励ました。

また、主催側の石巻復興支援ネットワーク代表の兼子佳恵氏は「ここで出来た仲間は一生の仲間です。講師の先生方、関係者の皆さんが困った時には手を差し出してくれると思います。あせらず、感謝の気持ちをもって、前に進んでいきましょう」と受講生の背中を押し、日本ロレアルのランコム事業部長の都築誠也氏は「石巻の女性の自立の支援を3年間実施してきましたが、来年もこのプログラムは継続し、これからも石巻市と共に一緒に輝いていきたいと思います」と、来年も支援を継続することを発表した。

修了式後には、今井も参加した公開トークセッション「仕事も、子育ても楽しみたい! 仕事をもつ女性たちの子育て、仕事術」を開催。100人以上が集まった。子どもを持ち、仕事を続けている今井、パン屋を昨年起業した受講生の春日美千代さん、ヒーリングサロンを今年開業した及川智恵美さん、石巻復興支援ネットワーク代表理事の兼子氏、日本ロレアル副社長の井村牧氏が登壇。子育て中の石巻の女性たちに、子育てをしながらどのように工夫をして仕事を続けてきたか、具体的な経験を交えて語った。

5人の共通点は、周囲の助けを借りて、仕事を続けてきたこと。そして、自分の仕事を子どもに伝え、子どもに仕事をしている母親を理解してもらっていること。今井は「自分の弱さを認めて、それを人に伝える。私が心がけているのは、人に頼ること。甘えること。しっかりしなきゃ、強く生きていかなきゃ、と思うよりも、もろい自分を認めて、見せていくべきだと思っています。人は支えあっていきていくのですから」と石巻の女性にエールを送った。

なお、2016年は2015年度と同じく“起業で地方創生を実現する”ために、ネットを通じた情報発信力を強化する講座を含む女性起業家育成コース開講。募集を2015年12月11日から開始する。

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