難病の子のため街全体でXmas、数千人の住人が例年より早くお祝い。

2015/10/26 19:03 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


カナダ・オンタリオ州の街セントジョージでは、街全体がすでにクリスマスムード。民家やお店にはクリスマスライトなどの飾り付けがなされ、パレードも行われている。しかし、この街が早めのクリスマスを祝っているのは、ある男の子のためだった。

カナダCTVニュースやトロント・サンなどによると、この街に住む7歳の男の子エヴァンくんは、2歳になる前に、手術不能の脳腫瘍であると診断された。以後、化学療法などを続けてきたが、状態は悪化。医師はもう何もできることはないと両親に告げたという。この話を聞いたエヴァンくんのいとこ、シェリーは何かできるとこがないかと考え、彼のためにクリスマスを祝おうと、街全体に呼びかけることにした。

数千人の住人の動きは素早かった。もともと家族が想定していたのは、家やお店にライトアップをしてもらえれば、というものだったが、街の人全員が食事やお祝いの寄付などを行い、造園会社はより雰囲気を出すためにプランターを街の至る所に設置。街の音楽クラブの人たちはいつもよりも人数を掛けてクリスマスソングを歌い、消防士や警察の人たちも山車の準備を始めたという。

いつもよりちょっと早いクリスマスを知らせるために作ったSNSのページには、世界中から次々にクリスマスに関する写真とエヴァンくんへの励ましが寄せられ、母親のニコールさんは感激。「すべての支援に愛を贈りたいと思います。こんなに大きな出来事になるとは思ってもみなかった」と語っている。

こうした出来事にネットでも「かわいそうな、本当にかわいそうな天使。どうぞすてきなクリスマスを過ごして」「なんていうすばらしい街だ」「涙が出てくる。街全体が一つの家族なんだね」「笑顔と涙の両方をもたらす話」というように、エヴァンくんをいたわり、街の人たちの行動に感動しているようだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.