先日、大阪ミナミの繁華街を流れる道頓堀川に、流氷に乗ったシロクマが突如出現した。戎橋で次々と足を止め、流氷に見入る人々。ようやく涼しくなり始めたとはいえ、流氷に乗ったシロクマが都会のど真ん中の道頓堀に現れるという異様な光景に、一気に人だかりができ、場は騒然となった。

「絶対本物だって！」「白熊かわい〜！」などと言いながらカメラを向ける街の人たち。シロクマは人形ではなく、前足上げて愛想を振りまいたりもしている。しかし、カメラに映った流氷を拡大して見てみると、氷上には無数の青いスティック状のものが突き刺さっているようだ。それはまさか……。

実はこの流氷、キャンディブランド「ホールズ」（モンデリーズ・ジャパン）が手がけたプロモーションだった。「ホールズ」のシロクマと言えば、2014年10月に、東京・渋谷や新宿に出没し話題となったのを覚えている人もいるかもしれない。

同社によると、今回目指したのは「日常から離れるリフレッシュのひととき」。街中に突如流氷が現れるという非現実的な状況を提供することで、「ホールズ」の冷涼感を感じてもらうと共に、忙しい日常から離れて少しリフレッシュをしてもらうとの狙いで実施したそうだ。