オールジャパンで“忍者”発信、海老蔵も応援の日本忍者協議会発足。

2015/10/09 18:41 Written by Narinari.com編集部

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2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、究極のクールジャパンコンテンツ“NINJA”に関わる全国の自治体をネットワーク化していくことを目的とした「日本忍者協議会」が10月9日に発足。都内で決起集会が開催された。

この決起集会には、発起人である神奈川県、三重県、滋賀県、佐賀県の県知事、小田原市、上田市、伊賀市、甲賀市、嬉野市の市長、伊賀上野観光協会会長、元観光庁長官で日本忍者協議会副会長の溝畑宏氏が登壇。日本忍者協議会設立の趣旨や、クールジャパンコンテンツとしての忍者の可能性を語ったほか、日本忍者協議会の応援団である歌舞伎俳優の市川海老蔵も出席し、応援メッセージを語った。

溝畑副会長は設立の趣旨について「漫画、アニメ、ゲームや映画など、様々な忍者を題材にした作品を通して、外国人の方の忍者の認知度が高いにも関わらず、日本国内で忍者のことを発信できるポータルサイトがないことや、忍者の歴史、文化について語れる方が少ないことに問題を感じ、日本中で忍者の知識を集約、研究し、発信していくために協議会を立ち上げました」とコメント。

そして「2020年を見据えたクールジャパン戦略として、今日を境に日本中が忍者で元気になるように頑張っていきたい」と今後の展望を語った。

また、日本忍者協議会初代会長の鈴木英敬三重県知事は、「オールジャパンで忍者コンテンツを発信する体制を整えたいという熱い思いで今回協議会が設立された。日本中の官民が連携して、忍者をブランド化し、忍者ブームを起こしていきたい」と意気込みを語った。

そして、海老蔵は発起人11人の忍者姿を見て、「忍者のコスプレパーティーにお招きいただき、ありがとうございます」と冗談を交えながら、「同じ日本の伝統文化を発信する者として、海外で人気のある忍者や侍など、日本のことをいろんな人に知ってもらいたいという気持ちで趣旨に賛同し、今回応援団に就任することとなりました」と応援団に就任した経緯を告白。サプライズで鈴木英敬三重県知事から忍者刀と忍者装束をプレゼントされる場面もあり、会場は笑いに包まれていた。


◎神奈川県知事 黒岩祐治
神奈川県小田原には風魔小太郎という忍者がいました。今、この風魔忍者を観光の核にしていきたいと考え、すでに準備を始めています。2019年ラグビーW杯、2020年東京オリンピック・パラリンピックで訪れる観光客の皆様に忍者を楽しんでいただけるよう、準備を進めていきたいと考えています。

◎神奈川県小田原市長 加藤憲一
東京から一番近い忍者の里として、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、黒岩神奈川県知事と一緒になって、忍者を大いに盛り上げていきたいと思います。

◎長野県上田市長 母袋創一
真田幸村の里、上田から参りました。こんな恰好をさせていただいたのは数十年ぶりです。来年はNHKの大河ドラマで真田丸が取り上げられますが、その中でも猿飛佐助が出てくるそうです。テレビ番組との連携も取りながら、エンターテイメント性を持たせて、忍者を盛り上げていきたいと思っています。

◎三重県伊賀市長 岡本栄
今日着ている忍者装束はミラノ万博で出展した際にあつらえたミラノファッションです。ミラノに行って、忍者の集客力を実感しました。伊賀は忍者のふるさととして、10年前から外国人観光客の誘客を行ってきました。そういったノウハウも共有していきたいと思っています。

◎一般社団法人伊賀上野観光協会会長 廣澤浩一
昨年、東京でも忍者を100人募集して忍者が都内を歩くということをやったが、それだけで大きな注目を集めました。今後も様々な忍者に関するイベントを行っていく予定なので、ご取材のほど、よろしくお願い申し上げます。

◎滋賀県知事 三日月大造
滋賀県には甲賀流忍者の里、甲賀があります。私も甲賀出身のため、もしかすると忍者の末裔かもしれません。滋賀県には製薬関係の会社が多く存在したり、忍者ゆかりの食べ物を大事にされていたりと、かつて忍者が存在していた名残があります。この協議会を通して、忍者の文化をより多くの人に発信していきたいと思っています。

◎甲賀市長 中嶋武嗣
甲賀市の人口は9万3000人ですが、そのうちの53人が忍者の末裔であるといわれています。これからのオールジャパンの忍者ムードを皆さんと一緒に盛り上げていきたいと思っています。

◎佐賀県知事 山口祥義
ラグビーW杯に出場している日本代表五郎丸選手は佐賀工業出身ですが、最近話題のポーズは佐賀県民の集中のポーズと巷では言われています。こういったポーズももしかすると忍者と関係があるのかもしれません。忍者の精神は今でも佐賀県に根付いているので、これからもよろしくお願いします。

◎嬉野市長 谷口太一郎
嬉野市には忍者と関係のあるといわれている八天神社や、忍者のテーマパークがあり、様々な忍者に関する催しを行っています。海外の観光客に関心を持っていただくことに非常に嬉しく思っております。九州発として、いろんな忍者文化を発信していきたいと思っております。

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