ローソンは9月28日から、全国の約1,000店舗に専用の商品棚を順次導入し、書籍の販売を拡大する。
「2015年版 出版指標年報」(公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所)によると、全国の書店数は2003年の20,880軒から2013年には15,602軒へと、10年間で約4分の1。
街の書店が年々少なくなり、本を手に取って選ぶ機会が減っている中で、身近なコンビニエンスストアで書籍を販売することで利便性向上につなげていくという。
まずは、設置が可能で、売上げが見込める約1,000店舗に順次導入。通常のローソン店舗ではコミックを除く書籍は10〜20アイテムほど販売しているが、今回導入する書籍販売専用の商品棚では、小説文庫や雑学文庫、ビジネス書、料理・健康の実用書など、「人気の本」約75アイテムを取り揃える。
同社は2014年6月から、秋田県や千葉県などの一部店舗で、専用の商品棚で書籍販売を実施。その結果、雑誌と書籍を合わせた売上高は約1割増加した。また、共通ポイントサービス「Ponta」の購買データ分析によると、書籍購入者の来店リピート率(再来店の確率)は通常より約20ポイント高く、来店客数の増加につながることがわかったそうだ。