“芥川賞フィーバー”止まらず、又吉&羽田&文藝春秋が部数伸ばす。

2015/08/13 07:57 Written by Narinari.com編集部

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今週発表の8月17日付けオリコン週間“本”ランキング(集計期間:8月3日〜9日)の総合部門にあたるBOOK部門では、ピース・又吉直樹の「火花」(文藝春秋/3月11日発売)とともに、第153回芥川賞受賞作品となった羽田圭介の「スクラップ・アンド・ビルド」(文藝春秋/8月7日発売)が、週間売上1.9万部で9位を獲得した。

羽田にとって初の同ランキングTOP10入り作品となった本作。高齢者介護をテーマとしながら、本当に伝えたいのは「異なる世代が互いに抱く憎しみや無理解」だという作品への高い評価とともに、受賞後に出演したバラエティ番組などで見せた羽田自身の独特なキャラクターも注目を集めており、今後さらに部数を積み上げていきそうだ。

一方、又吉の「火花」は先週8月10日付けの24.2万部を上回り、同作最高となる週間売上27.1万部を記録。7月27日付けから4週連続で同部門1位の座をキープした。

同部門における通算1位獲得数は9回にのぼり、累積売上部数は133.3万部を記録。同ランキング登場の文芸・小説作品では、前人未到の実売売上200万部突破に向けて突き進んでいる。

そのほかBOOK部門では、「火花」と「スクラップ・アンド・ビルド」の全文と、又吉と羽田のロングインタビューなどが掲載され、現時点の累積発行部数が100万部を突破した第153回芥川賞発表号「月刊文藝春秋9月特別号」に、同誌の昭和2年9月号となる「芥川龍之介追悼號」の復刻版を特別付録にした「月刊文藝春秋9月号 特装版」(※ムック扱い、文藝春秋/8月7日発売)が週間売上2.2万部で4位にランクイン。受賞2作品への世間の関心の高まりをうかがわせた。

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