ミジンコの“お見合い”生中継、交尾の仕方忘れ絶滅危機の状況から救え。

2015/07/18 05:23 Written by Narinari.com編集部

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ニコニコ生放送では7月18日21時30分から、大型番組「23.5時間テレビ」内で、ミジンコのお見合いの様子を生中継する(//live.nicovideo.jp/watch/lv226858529)。番組名は「交尾の仕方を忘れたミジンコ♀に『お見合い』の場をセッティング ミジンコ観察生放送」だ。

2015年春、東北大学大学院生命科学研究科の占部城太郎教授の研究チームが、日本のミジンコに関するある研究成果を発表した。それは、要約すると次のような内容だ。

1.日本のミジンコは長らくメスだけで子を産む単為生殖で繁殖してきた。
2.交尾によって繁殖する有性生殖を行わなかったため、遺伝子の多様性が大きく損なわれた。
3.このまま交尾をせず単為生殖を続けていると、遺伝子組換えが行われず病気などに感染しやすくなり、日本のミジンコは絶滅の危機に立たされている。

日本のミジンコはメスが交尾を行わなくなったことによって危機的状況に陥っているという。そんなミジンコを危機から救うべく、このたびニコニコがミジンコのために「お見合いの場」をセッティング。

ミジンコ♀のお見合い相手としてミジンコ♂のほか、オオミジンコ♂やタナカミジンコ♂など、様々な種類のミジンコ♂が出席する。

ミジンコたちの仲人を務めるのは、東北大学大学院生命科学研究科の占部城太郎教授。占部教授にはミジンコの生い立ち(起源)や人柄(生態)などについて、お見合いの席で話す予定だ。

なお、そもそもの話として、日本のミジンコは自然状態ではメスしか存在していない。もちろんオスがいなければお見合いができないため、企画自体が成立しないが、そこで占部教授の全面協力のもと、複数種のオスの作成に挑戦した。その結果、非常に低い確率にも関わらず、3種のミジンコのオスを作成することができたという。

顕微鏡の中で繰り広げられるミジンコたちの恋模様。果たしてどのような結末を迎えるのか、世紀のお見合いに注目だ。

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