興収400億円突破した若き奇才、「メイズ・ランナー」監督が語る独占映像。

2015/05/31 06:01 Written by Narinari.com編集部

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世界55か国で初登場No.1を獲得、興行収入は400億円突破、そしてMTVムービーアワードにて3部門受賞を果たしたサバイバル・アクション大作「メイズ・ランナー」。日本では5月22日より全国公開となったが、このたび、ウェス・ボール監督のインタビュー映像(//www.youtube.com/watch?v=OmhxfPJn4SA)を独占入手した。

本作は、常に姿形を変え迫りくる謎の巨大な迷路(メイズ)から脱出するため、極限の知力・体力で駆け抜けるランナーたちのサバイバルを描いた作品。ブロックバスタームービーは、製作費1億ドル〜2億ドルをかけるのが通例だが、ハリウッドでは低予算とされる製作費約3,400万ドル(約40億円)で、ほかの予想を上回る、興行収入約3億4,000万ドル(約400億円)というメガヒットを遂げている。

メガホンを執るのは、若き新鋭のウェス・ボール監督(29歳)。米フロリダ州立大学の映画製作科で美術博士号を取得したボールは、在学中に制作したアニメ作品が注目され、スタジオ「オッドボール・アニメーション」を設立、数々の作品の美術や視覚効果を手掛けていた。

そして、オンライン上で公開した3D短編映画「RUIN」(2012年公開)が、あまりのクオリティの高さに大きな話題を呼び、転機を迎えることに。ベストセラー小説を映画化するにあたり、必要なヴィジョンと創造力を確信した20世紀フォックスが彼に目を付けたのだ。

ボールは「自分のためにちょっと試してみた実験のようなものだった。ずっと前からチェイス・シーンを作りたいと思っていた。それで、まず、映画のオープニングだけを作ってみようと思った。『レイダース/失われたアーク 聖櫃』のファーストシーンのよう」と当時を振り返る。

続けて監督は「少年たちが生活する場所“グレード”がどんな様子か、あざやかなイメージが浮かんだ。むき出しで、刺々しくて何もなく、自然そのままのような環境だが、周りをコンクリートの壁で囲まれている。これから数年間、自分が住んでみたい世界だと気づいたんだ。これは、まさに理想どおりだ。最初は少年たちが作った“グレード”で始まり、次は壁の向こうの迷路という広大な世界へ進む。それまでとはまったく違う状況になるんだよ」とコメントした。

監督抜擢の決め手となった「RUIN」は、ツタがはびこる未来的な都市を舞台に展開するアクション。圧倒的な世界観とスタイリッシュで視覚に訴える7分間の映像を創り上げ、誰もが予想出来ない展開の連続に、ネット上で話題を呼んだ。その設定と世界観は、本作「メイズ・ランナー」のパイロット版と言っても良いほどのクオリティ。そして20世紀フォックスの読み通り、大成功を収めたのだ。

公開となったインタビュー映像では、「今までに誰も見たことがなく、記憶に残る作品を作りたいと思って挑んだよ。本作ではとても深刻な事態が起こるんだ。大人にならないと生き延びられない世界だから、子供だけではなく大人にも楽しんでもらえるはずだよ」と語っている。

迷路のビジュアルに息をのみ、その秘密に挑む個性豊かな若者たちが織りなす友情と葛藤、決断のドラマがエモーショナルに展開していく本作は、TOHOシネマズ 日劇ほか、全国ロードショー。

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