交際期間が長くなればなるほど、マンネリ化や積み重なった不満などから相手のささいな“欠点”が許せなくなることもあるだろう。中国のある女性は先日、彼氏がいつまで経っても起床しないことに腹を立て、熱湯と油をかける恐ろしい行為に出た。彼氏は重度のやけどを負い、女性には懲役刑が下されたという。

中国メディア網易財経などによると、これは陝西省西安市ハ橋区で暮らすカップルに起きた悲劇だ。張さんと王さんは2010年から同居生活を始めたが、最近はそれほど良い関係ではなかった。ささいなことでケンカをするようになり、争いごとが絶えない日々が続いていたという。

そして4月25日、ついに王さんの不満が大爆発。王さんが朝食の準備を済ませ、寝室で寝ている張さんを起こしに行ったところ、張さんはグズグズしていつまで経っても起きようとしない。腹を立てた王さんが文句を言ったところ、張さんも怒りだし、口論が始まってしまった。

すると王さんはクルッときびすを返して台所へ。熱した油を用意し、いきなりベッドに横たわっている張さんに向かって浴びせかけたのだという。このとき、張さんはすんでのところで掛け布団で“防御”に成功したが、王さんの“暴走”はとまらない。今度は台所でお盆に熱湯を入れ、張さんに向かってかけたのだ。

張さんは「このままでは殺される」と思ったのか、家の外に逃げ出そうとしたが、王さんが行く手を阻む。張さんは大声で助けを求め、様子を見に来た隣人が王さんをなだめたことから、何とか命拾いした。

張さんはすぐに病院で手当を受けたが、全身に重度のやけど（深II度30％、浅II度15％）を負っており、王さんに対して民事訴訟を起こすことに。また、王さんは傷害罪でも起訴されることになった。