中国で包茎手術トラブルが多発、法外な治療費を請求されるケースなど。

2015/04/21 20:00 Written by Narinari.com編集部

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中国では、しばしば医療に関するトラブルが物議を醸しているが、このたび多くのメディアを賑わせているのは、男性にとって少々敏感な“包茎手術”に関する話題。ある男性は手術中に「別の手術が必要だ」と医師に言われ、結果として余計な治療費を支払うハメになったという。

中国メディア広州日報などによると、この一件は4月17日のこと。広東省広州市で暮らす王さんは同日午後、包茎手術を受けるためにネットで調べたクリニックを訪問した。手術費用として1,094元(約21,000円)は支払い済み(※一般的に中国の病院では、治療費の前払いシステムがとられている)。この額には、検査費および手術治療代が含まれていたという。

しかし、手術が始まってしばらくすると、王さんが想像していなかった事態が起きる。医師は王さんの生殖器の血の通りが悪いことを指摘し、もし健全な性生活を送りたいならば血管疎通手術が欠かせないと言ってきたのだ。

そのとき、王さんの生殖器からは血が流れ出ており、それを見て恐れおののいた王さんは手術を受けることを了承。手術も無事に済み一件落着かと思いきや、その後トラブルが発生する。血管疎通手術費用として追加で1,880元(36,238円)を請求され、所持金が足りなかった王さんは友人に連絡をしてお金を借りなければいけないハメになったのだ。

「王さんの所持金が少ないことが悪い」と言ってしまえばそれまでの話だが、王さんはこの医師の対応に不満を抱いた。

「血が垂れ流しにされている状態を見せられて、手術を断れるはずはない!」

そう王さんが文句を言えば、医師は医師で「自分で手術をすることを了承したのに、後になって文句を言うなんて筋違いだ」と反論。また、「手術前の検査で、王さんの生殖器は充血不足が見られ、硬くなりにくい。血管疎通手術が必要だと伝えました」と述べ、自分たちにいっさいの落ち度はないことを強調した。

果たして王さんの話が本当なのか、それとも医師の話が本当なのかは判断のしようがないが、この一件が報じられると、多くの中国人ネットユーザーが反応。あるユーザーはやはり包茎手術を行ったところ、「込み込みでいくら」という提示のされ方であったにも関わらず、術後に「傷口が感染している。薬が必要だ」などと言われ、合計で1万元(約193,000円)以上支払わされたそうだ。ちなみに、最初に提示された“込み込み価格”はたったの488元(約9,400円)だったそう。

また別のユーザーも「同じような経験をしたことがある」とし、「術後のケア代などと称して合計4,500元(約86,700円)も支払わされた!」とコメントしている。

中には「こうしたトラブルは包茎手術に限った話ではなく、中国の医療機関では日常茶飯事。弱者は黙って受け入れるしかない」ともはやあきらめの境地の人も。医療ミスなどで取り返しのつかない状態になるよりはまだマシ――そんなところなのだろうか。

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