中国の旧正月ではおなじみの爆竹の宴。もちろん、大きな音を次々と鳴らして新年を盛大に祝うためだが、先日は、ある男性が元カノとヨリを戻すために“全身爆竹”姿で家に押し掛ける騒ぎが発生した。男性は家の前で「会ってくれなければ自殺する！」と喚きちらしていたという。

中国メディア華商網などによると、この“爆弾テロ”ならぬ“爆竹テロ”騒ぎが発生したのは3月23日、陝西省漢中市城固県でのこと。秦という男性は真っ赤な“爆薬”を全身にまとい、元カノの実家に突然押し掛けて来た。そして家の前で「出て来ないなら自殺するぞ！」とこれ見よがしに叫んだという。

もちろん、元カノの親がそんな要求を受け入れるハズはない。仮に本物の“爆薬”であれば、娘にも危害が及びかねない。恐れおののいた親は警察に通報することにした。

結局、秦は“爆薬”に点火することなく、駆けつけた警察によってあっけなく拘束されたが、実際に身につけていたのは“爆薬”ではなく、編炮（爆竹を串状に連ねたもの）。秦は湖南人で、先ごろ何さんから別れ話を切り出され、諦められずにこのような暴挙に出たとのことだった。

なお、今回の騒ぎでは負傷者が出ず、秦自身も潔く反省していることから、秦は軽い処罰を受けるだけで済んだという。