骨董品買い店主の前で即破壊、破損した陶磁器の弁償金額巡りトラブル。

2015/04/06 18:56 Written by Narinari.com編集部

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自分の非を責め立てられると感情を抑え切れずに“逆ギレ”する人がいるが、中国ではこのたび、過失で骨董品を破損させてしまった客が店に高額な弁償代を求められて立腹。その場で骨董品を買い上げるとともに、店主の前でこれみよがしに破壊する出来事があった。

中国メディア京華網などによると、この“逆ギレ”事件は先日、重慶市にある骨董品店でのこと。その日午前10時ごろ、50歳ほどの一人の男性客が同店を訪問、店内に陳列されている骨董品を物色し始めたという。

するとその男性は70センチほどの大きさの美しい模様をした陶磁器に興味を示した。そして模様をはっきり確認しようと取っ手を手に取り、持ち上げたところ、その取っ手がポロッと取れてしまったそうだ。

それほどたやすく取っ手が取れてしまうのも困ったものだが、何はともあれ陶磁器が破損してしまったのは事実。男性はしばし呆然とした後に謝罪し、店主に弁償を申し出た。

しかし、店主が2,000元(約3万9,000円)という安くない弁償代を要求すると態度が一変。男性は「高すぎる」として、半額の1,000元(約1万9,500円)にするよう店主に迫ってきた。

とは言え、もともと2万元(約39万円)で売り出していた貴重な骨董品を傷つけられた店主も一歩も引かない。その陶磁器がどれほど高価なもので、かつ修理が難しいのかを説明するとともに、やはり男性に2,000元を請求した。

そうこうしているうちに野次馬が次々と集まり、ふたりの“争い”はさらにヒートアップ。店主が「弁償してください。さもなければ、定価で購入してくれればそれでいいんですよ」と嫌みを言うと、男性はテーブルを叩いて怒りを露わに。「おぉ買ってやろうじゃないか!」と応じるとともに、定価の半額までは値切り、結局1万元(約19万5,000円)で破損した陶磁器を購入する運びとなった。

普通であればこの争いはここで終わりを迎えるはずだが、実際は異なる結末に……。

店主が陶磁器を包装するためにその場を離れると、男性は何を思ったのか、購入したばかりのその陶磁器を破壊してしまったのだ。それどころか、その陶磁器とセットになっていた無傷の陶磁器まで一緒に破壊。店主や野次馬が唖然としたのは言うまでもないことだが、すでにお金を払って男性の所有物となった陶磁器の取り扱いについて店主がとやかく言う権利もない。何ともやり切れない思いをさせられつつ、店主は男性が店を去っていくのを黙って見つめるしかなかったそうだ。

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